サークル・ブルッヘ所属の日本代表FW上田綺世(24)が2日、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第7節・クラブ・ブルッヘ戦で先発出場。試合前日には監督が同選手への期待を語っていたが、不発に終わっている。

 上田綺世は今年7月1日、明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズからサークル・ブルッヘへ完全移籍。今季開幕戦から本職ではないトップ下でプレーすることがあったほか、味方選手からパスを貰う回数が少なく、日本国内のサッカーファンから心配の声が上がっていた。

 それでも先月27日の第6節・ズルテ・ワレヘム戦では、11分に左サイドのスローインからトーゴ代表FWケビン・デンキー(21)が落としたボールに反応。ペナルティエリア内でダイレクトに右足を振りぬくとシュートはゴールマウス右隅に突き刺し、移籍後初ゴールをマークしていた。

 また同選手についてドミニク・タールハンマー監督は、クラブ・ブルッヘ戦前日の会見で「ズルテ・ワレヘム戦は引き分けに終わったが、チーム全体のパフォーマンスは頼もしかった」

 「前線2トップのデンキーとウエダが素晴らしい仕事をした。ウエダはようやくネットを揺らすことができたし、これから解放されると願っている」と語っていた。

 そんな上田綺世は、クラブ・ブルッヘ戦では再びデンキーとの2トップコンビで先発出場。後半に見せ場を作ったもののシュート2本のみでゴールを奪えず、80分で途中交代となった。

 なおサークル・ブルッヘはクラブ・ブルッヘ相手に0-4で敗北。リーグ戦7試合を終えて1勝2分4敗と、依然として苦しい状況が続いている。