ベルギー1部サークル・ブルッヘ所属の日本代表FW上田綺世(24)は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)に参戦。クロアチア戦黒星から数日後には、サークル・ブルッヘの練習試合でゴールを決めている。そんな上田綺世がベルギー1部リーグでゴールを量産している現状を分析。カタールW杯でプレーできた理由もあわせて語った。

 同選手は今年7月に鹿島アントラーズからサークル・ブルッヘへ完全移籍。今季開幕当初は本職でないトップ下で起用されていたが、10月以降は前線2トップの一角でレギュラーに定着。10月15日のオイペン戦から先月12日のシント=トロイデンVV戦までの公式戦7試合で6得点をあげている。またカタールW杯では出場機会が少なかったものの、先月27日のコスタリカ戦で前半45分間プレーしていた。

 そんな上田綺世はベルギー紙『Het Nieuwsblad』のインタビューに対応。10月中旬以降ゴール量産体制に入った理由を聞かれると「ベルギーリーグではフィジカル面が重視されるため、そのスタイルにアジャストする必要がありました。今はもう慣れていますし、成果も出ています」と回答。

 カタールW杯出場については「ヨーロッパでの経験が、カタールW杯の日本代表メンバー入りにつながったと思いますね。カタールW杯では、サークル・ブルッヘへ移籍して正解だったということが分かりました」と見解を述べている。

 上田綺世は決勝トーナメント1回戦・クロアチア戦から3日後の今月9日にサークル・ブルッヘのトレーニングに再合流。10日の練習試合・KVコルトレイク戦では2-2で迎えた108分、ターンで相手選手を剥がし左サイドからドリブル突破。ペナルティエリアに侵入して右足を振りぬき、シュートをゴールマウス右隅に突き刺している。

 カタールW杯敗退直後にサークル・ブルッヘで結果を残したことについて、本人は「(気温25度以上のカタールから氷点下3度のベルギーに戻った後、)もちろん環境に慣れるまでは大変でしたね。でもすぐにサークル・ブルッヘのトレーニングに合流して、先週土曜日の練習試合ではゴールを決めました。調子を維持するための準備はできていますよ」と、今季後半戦への意気込みをあわせて語った。