ポルトに所属するMF中島翔哉の新天地が決まっていない。日本代表返り咲きを狙う元背番号10は、今季どのクラブでプレーすることになるのだろうか。

■地元紙が特集

 中島はポルトを率いるセルジオ・コンセイソン監督の構想から完全に外れており、今夏の移籍市場では放出候補となっている。現在はポルトのトップチーム登録からも外れている状況で、ワールドカップイヤーであることを考えても、新天地を早期に決めてアピールをしたいところだ。

 ポルトガルメディア『O Jogo』は、そんな中島について特集。欧州5大リーグの移籍市場はすでに閉じているが、まだ獲得が可能な国のリーグを挙げ、移籍先候補を考察している。ポルトガルの移籍市場は9月22日まで。ポルトとの契約を解除することになれば、5大リーグへの移籍も可能となる。

 しかし、『O Jogo』は、ポルトとの契約が2024年まで残ていることから、ポルトが中島と契約解除することは考え難いという。あくまでも、放出の際には移籍金を獲得することを考えているようだ。また、ポルティモネンセもレンタルで再び獲得することを考えていたようだが、交渉はまとまらなかったという。

 そんな中で気になるのは、中島の移籍先候補となっている国。欧州ではベルギー、ルーマニア、ブルガリアが9月6日まで移籍市場が開いている。さらにはチェコやトルコなどが同月7日、ギリシャとセルビアが同月15日まで開いていると、『O Jogo』が伝えている。

 さらに同メディアはアジア移籍の可能性もあると指摘。かつて中島が所属したアル・ドゥハイルが在籍するカタールリーグは同月15日まで、サウジアラビアリーグは同月17日までとなっている。同メディアはJリーグの復帰の可能性については言及していない。

■代表復帰へ

 今年11月にはカタールで開催されるW杯に向け、かつて代表で背番号10を背負った天才ドリブラーは代表復帰を望んでいるはずだ。そのためには、このままポルトでプレーできない状況は避けたく、新天地を決めてアピールしたいところである。

 昨季はレンタル移籍でポルティモネンセへ復帰した中島は、公式戦25試合に出場2得点5アシストを記録した。果たして、復活を誓うドリブルーは今季、どこでプレーすることになるのだろうか。