日本代表MF鎌田大地(26)は先月末、ベンフィカ移籍に近づいていたもののアイントラハト・フランクフルトに残留。フランクフルトは同選手に対して契約延長のオファーを準備しているようだ。4日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。

 鎌田大地は元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェ(30)の加入もあり、昨季までと異なり中盤センターの一角でプレー。先月1日のDFBポカール1回戦・マクデブルク戦でボランチで先発出場して2ゴールをあげると、ブンデスリーガではここまで5試合中3試合に先発出場して3ゴール2アシストをマーク。今月3日の第5節・RBライプツィヒ戦でも1得点をあげるなど、好調を維持している。 

 そんな鎌田大地については、先月28日になってベンフィカ移籍の可能性が浮上。『スカイスポーツ』は選手サイドがグラスナー監督に今夏退団の意向を伝えたほか、ベンフィカと個人合意に達したと報じていた。

 しかしポルトガル紙『レコルド』は30日になって「鎌田大地はドイツにとどまることを決断した。この日本人は1週間前の時点でリスボン行きの日程が確定していたが、フランクフルトのオリバー・グラスナー監督が1対1の面談で彼を説得した」と報道。

 同選手は28日のブンデスリーガ第4節・ベルダー・ブレーメン戦でプレーしていたほか、グラスナー監督も試合後に「ここ数日間、ダイチとたくさん話をしたが、彼は間違いなくフランクフルトに残るだろう。彼がこのクラブのことに集中していると私は理解している」とコメントを残していた。

 その中『ビルト』は「鎌田大地はつい数日前まで放出候補に挙がっていた。今、フランクフルトはこの日本人との契約延長に動いている」と報道。同選手との契約期間が来年6月までである中、クラブ側が2,3年の契約延長オファーを用意しているほか、選手サイドもオファーを承諾する可能性が高いという。

 また『ビルト』は、ベンフィカ移籍が実現しなかった理由として「ベンフィカからのオファーが800万ユーロ(約11億1000万円)にとどまったといわれている」とリポート。当初は移籍金1000万ユーロ(約14億円)~1500万ユーロ(約21億円)での決着が予想されていたが、ベンフィカの提示額にフランクフルトが納得しなかったとみられる。

 なおフランクフルトのマルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)はブレーメン戦後のインタビューで「我々の目的は、カマダとの契約を更新することだ。彼との契約は残り1年だが、彼はこのクラブで快適に過ごしているし、ここにいることの意味を理解している」とコメント。同選手との契約延長が既定路線と主張している。