【プレミアリーグ】エヴァートン0-0リヴァプール(日本時間9月3日/グディソン・パーク)
ロックな街の選手にとって“イカレてる”は最高の褒め言葉だろう。イングランド代表GK・ピックフォードが見せた、プレミアリーグ最高峰の攻撃を次々とシャットアウトした驚異の3連続セーブ。GK自身も咆哮し、会場もファンも、「イカれてる」と大興奮だった。
昨季のクラブMVPであるエヴァートンのGK・ピックフォードが、リヴァプール市に本拠地を持つチーム同士の対決「マージーサイド・ダービー」で好守を連発した。
まずは、63分だ。ボックス内右でボールを受けたリヴァプールのブラジル代表FW・フィルミーノが右足で強烈なシュートを放つと、ピックフォードが右手一本で外へと弾き出す。ABEMAで解説を務めた林陵平氏も「ディフレクションして、(味方DFの)股を抜けてきて対応しにくいですが、ナイスセーブでしたね」と称賛した。
その流れから相手の左CKの場面で、スコットランド代表・ロバートソンが蹴ったボールにフィルミーノが今度はヘディングで合わせるが、これもピックフォードが真正面でセーブ。2度の決定機を防がれたフィルミーノは、悔しさのあまり雄叫びをあげる。
さらに、再び左からのCKでリヴァプールはショートコーナーを選択し、ゴール前に入れたボールをなんとかつないで攻め立てる。最後はゴール正面のブラジル代表・ファビーニョが左足で強烈なシュートを放ったが、ピックフォードが素早い反応で防ぎ切った。エヴァートンを応援するホームのサポーターから大声援が送られるなか、フィニッシュに持ち込んだファビーニョも思わず苦笑いを浮かべてしまうほど、スーパープレーの連続だった。
ビートルズが生まれた街・リヴァプールでの試合だからか。コメント欄で「ピックうめぇ」「おもろいほど入らんw」といった称賛投稿のなかで、一際目立つ「ピックフォードいかれてる」の言葉。やはり、ロックな世界で“イカレてる”は最高の褒め言葉に違いない。
この試合、ピックフォードは“ロックなセーブ”3連発のみならず、再三にわたってピンチを救うセーブを見せていた。一方、リヴァプールの守護神、ブラジル代表・アリソンも同様にスーパーセーブを連発したことで、今季初開催のマージーサイド・ダービーはスコアレスドローで決着。ゴールは1点も生まれなかったものの、最高にイカしたゲームとなった。
(ABEMA/プレミアリーグ)