【プレミアリーグ】アーセナル3-2リヴァプール(日本時間10月10日/エミレーツ・スタジアム)

 試合開始から58秒、ゴールに費やした時間わずか11秒──。まさに電光石火の一撃だった。首位アーセナルが見せた、あっという間のゴール劇。自陣から4本のパスをつないで決めたフィニッシュワークの質の高さと“速度”にファンも「早すぎわろた」と大興奮だ。

【映像】“超絶”スルーでお膳立て 衝撃「11秒カウンター」

 今季、開幕から8試合を7勝1敗で首位に立つアーセナルだったが、リヴァプールは“鬼門”だった。直近でいえば、2020年7月のリーグ戦で2-1の勝利を収めてから、14試合勝利なし。これがリーグ通算61回目の対戦で、16勝19分25敗と負け越している相手だった。

 その苦手意識を感じさせない、圧巻の先制弾だった。

 自陣でボールを回収したフランス代表・サリバから、右のイングランド代表・ホワイト→同代表サカとつないで一気に敵陣へと進入。サカが中央へとボールを送り届けると、ワンタッチからノルウェー代表・ウーデゴールが超絶スルーパスを繰り出した。左サイドからボックス内に抜け出してきたブラジル代表・マルティネッリはダイレクトでフィニッシュを右隅へと流し込んだ。つないだパスは4本、カウンターに要した時間は11秒。電光石火だった。

 ABEMAの解説・林陵平氏は、首位チームが見せた先制点をこう説明する。

「サカが大外で受けて、ここから縦の速さですよね。ウーデゴールがもらった後に、手前ではなく背後のスペース。(マルティネッリの)ダイアゴナルのランニングに対してしっかりパスを出してフィニッシュ。素晴らしいゴールでした」

 リヴァプールのお株を奪うような高速カウンターであり、試合開始からわずか58秒で奪ったゴールには視聴者も「早すぎわろた」など、興奮を隠せないコメントで溢れた。

 日本代表・冨安健洋も今季初先発した試合はその後、一進一退の攻防を繰り広げ、2-2で迎えた76分、サカがこの試合2点目となるゴールを挙げてアーセナルが勝利。リヴァプールに対してリーグ戦で2年3カ月ぶりに勝利を収めるとともに、今節も首位を堅持した。
(ABEMA/プレミアリーグ)