期待できるパフォーマンスを披露している

スイス・スーパーリーグでは現在7節までが消化されており、川辺駿と瀬古歩夢が所属するグラスホッパーは3勝3分1敗でリーグ4位につけている。まずまずの好成績であり、昨季8位でフィニッシュしたことを考えるとスタートダッシュに成功したといえる。

そんなグラスホッパーの中心人物は間違いなく、川辺だ。2021年からこのクラブでプレイしており、昨季は7ゴール2アシストと得点を量産。中盤での地位を確立している。

得点力が開花した川辺は今季もゴールを取っている。6試合ですでに3ゴール2アシストと計5得点に関与しており、直近のFCヴィンタートゥール戦でも素晴らしいゴールを決めた。

グラスホッパー移籍後のゴールで見られる形として多いのが、FCヴィンタートゥール戦で決めた中盤から飛び出して得点に関与するパターンだ。この形が非常に多く、川辺の武器となっている。

スイス『sport.CH』では第7節のベストイレブンを発表しており、ボランチとして川辺は選出されている。スイスでは継続して評価を高めており、川辺がベストイレブンに選出されるのは第2節以来となる。

可能性としては低いかも知れないが、9月の代表ウィークでは川辺の名前が呼ばれないか期待してしまう。運動量豊富な得点に絡めるボランチであり、その能力の高さはスイスで証明済みだ。

現状中盤の枠は遠藤航、田中碧、守田英正、柴崎岳、鎌田大地、原口元気の6人で埋まっている。起用法からしてどの選手も当確のような扱いを受けており、ここに川辺が割って入るのは至難の業だが、スイスでの好調ぶりを考えると、どこかで試してみても良かったといえる。

スイスでは得点力が光るボランチとして躍動している川辺。まだ26歳の選手であり、これからに期待したい。