注目度の高いゲームで本領発揮となった
11月から開催されるワールドカップ・カタール大会。日本代表はスペイン代表、ドイツ代表、コスタリカ代表と同グループとなった。
そんなサムライブルーは9月に2試合の親善試合を予定している。アメリカ戦とエクアドル戦だ。どちらも本大会に出場する強豪であり、若手が伸びてきている。
この9月で招集されなければカタール行きは難しいだろう。本戦前最後の親善試合であり、ここでしか試す場はない。森保一監督がどういった選考基準を設けているか分からないが、欧州の22-23シーズンの出来次第ということであれば、セルティックの旗手怜央は招集が期待できるパフォーマンスを披露している。
U-24日本代表として東京五輪に出場し、その後アジア最終予選でフル代表デビューを飾った旗手。しかし先発となったベトナム戦では良さを披露できず、途中交代でベンチに下がっている。6月の4連戦では招集されず、サムライブルーから遠ざかってしまっている。
そんな代表とは反対にセルティックでは好調を維持している。昨季は冬の移籍市場で加わり、リーグ戦13試合で4ゴール2アシストを記録。新シーズンもアンジェ・ポステコグルー監督に起用されており、4試合で1アシストの数字を残した。
インパクトを残したのはレアル・マドリードとのCLグループステージだ。ダブルボランチの一角として先発すると、積極的にボールを受けリズムを生み出す。ボックス外から強烈なミドルシュートを放つなどレアルの守護神ティボー・クルトワが守るゴールを脅かしており、英『THE SCOTSMAN』ではチーム最高点の8を得た。「セルティック最高の選手」「中盤でモドリッチ、クロースと互角に戦った」と大絶賛されている。
森保ジャパンで招集されるとすれば中盤で、遠藤航、田中碧、守田英正、鎌田大地、原口元気、柴崎岳の牙城を崩す必要がある。絶対的なのは遠藤、田中、守田の3人で、クラブでの活躍を見れば鎌田も当確だろう。セルティックではより攻撃面で評価されており、代わるなら柴崎だが、柴崎への森保監督の信頼はここまでの傾向から見て取れる。
大きなインパクトを残したレアル戦での旗手のパフォーマンス。注目度は高く森保監督の目にはどのように旗手が映ったのだろうか。