レガネス所属MF柴崎岳は、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバーに選出。以前から比較対象だったセルティック所属MF旗手怜央が落選しただけに、周囲からは森保一監督の選考方法に対する不満が沸き起こっている。そんな中、サッカー評論家のセルジオ越後氏が柴崎岳選出の背景を推察している。

 AbemaのカタールW杯発表会見中継に出演したセルジオ越後氏は、日本代表における柴崎岳の立ち位置について「ロシアW杯までは不動のレギュラーだったけど、今は日本代表で完全にポジションを奪われている」

 「守田英正、遠藤航、田中碧と中盤(のメンバー)は豊富。板倉滉もそこでプレーできる」と説明。森保ジャパンの中盤の選手層の厚さにも言及している。

 その上で「『先輩を置かなくてはいけない』という日本の文化が反映されているのでは。日本代表も文化的には“サッカー部”だから。ベンチで盛り上げる人が必要というのも日本の部活動の文化。海外ではないですね」とコメント。中盤の経験豊富なベテラン枠として、森保一監督が柴崎岳を重宝しているの見解を示した。

 柴崎岳は2018年のロシアW杯や2019年のAFCアジアカップでプレー。今年1月以降はフォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧やスポルティングCP所属MF守田英正らの台頭によりベンチ要員となっていたが、先月27日のキリンチャレンジカップ2022・エクアドル戦ではキャプテンマークを巻いて先発出場していた。

 その柴崎岳とカタールW杯メンバー枠を争っていたとみられる旗手怜央は、セルティックの中盤に欠かせない選手として活躍。UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージで全試合にスタメン出場するなど存在感を発揮していたが、先月のキリンチャレンジカップ2022の2試合では出番がなかった。