ワールドカップ(W杯)の公式インスタグラムが投稿した、フランス代表にまつわる動画が話題になっている。

■別のレジェンドを思い出させる

 W杯の公式インスタグラムは、「2018年のW杯で優勝したとき、ムバッペは別のフランス代表レジェンドをファンに想起させた」というテキストとともに動画を投稿した。

 動画内では、2018年に行われたロシアW杯で得点を決めてフランスを優勝に導き、トロフィーにキスするFWキリアン・ムバッペの姿が映された。すると別の場面に切り替わり、トロフィーにキスする人物が変わる。

 その人物とは、元フランス代表FWのティエリ・アンリ。1998年のフランスW杯で3ゴールを挙げて母国を初の優勝に導き、これまで同代表で歴代最多となる51得点を記録しているフランスの正真正銘のレジェンドだ。

 W杯で活躍してフランスを優勝に導いた2人のストライカーを比較するような動画は162万回も再生されており、4万件以上のいいねがつけられている。

 ただ、「アンリは謙虚だった」や「ムバッペは謙虚でないのが残念」というコメントも見られた。8月13日に行われたリーグ・アン第2節モンペリエ戦ではパリ・サンジェルマン(PSG)のチームメイトであるFWリオネル・メッシとぶつかっても声をかけず、カウンターの場面ではパスが来なかったため走るのを途中でやめてしまうなど、少し傲慢ともとれる態度を取ってしまったため、主にそのことに関する意見だと思われる。一方で、「謙虚であればいい選手になれるわけではなく、謙虚にならなければダメな選手になるわけでもない」というコメントも送られている。

■得点記録更新へ

 それでもムバッペの実力に疑いの余地はない。現在は23歳の若さで代表通算27ゴールを決めており、このペースでいけばアンリの51得点を上回ることも可能だろう。

 また、チャンピオンズリーグ(CL)では9月6日のグループH開幕節ユベントス戦にて2得点。これで大会通算35ゴールに到達した。UEFA(欧州サッカー連盟)の公式サイトによると、23歳と260日での35ゴール到達は史上最年少記録とのことだ。

 フランスの至宝はこれからもゴールを決め続け、我々サッカーファンを驚かせてくれることだろう。