ヨーロッパリーグ(EL)・グループG第1節が8日に行われ、フライブルク(ドイツ)がカラバフ(アゼルバイジャン)を2-1で下した。試合後会見にて、フライブルクを率いるクリスティアン・シュトライヒ監督が、日本代表MF堂安律を称賛している。
堂安は今季のEL開幕節となった一戦にスタメン出場。元イタリア代表MFヴィンチェンツォ・グリフォのPKで1点先制した後、9分にビッグチャンスが訪れる。ドイツ代表DFクリスティアン・ギュンターのクロスボールにフリーで反応したものの、ダイレクトで狙った一撃はジャストミートせず。クロスバーを大きく超えていった。それでも堂安は15分、自身のプレーでミスを“帳消し”にする。敵陣右サイドでボールを受けてドリブルを開始すると、一気にスピードを上げてカットイン。寄せてくるDFかわして、左足で狙い澄ましたシュートをゴール左下に沈めた。結局試合はこのゴールが決勝点に。堂安自身も後半アディショナルタイムまでプレーした。
シュトライヒ監督は堂安のパフォーマンスに言及。決定機の逃した後のプレーでゴールを決めた“精神力”を褒め称えると同時に、右サイドでのポジショニングや連携面にも満足感を示した。
「1点をリードした直後、リツには得点できる大きなチャンスがあったが、ミスをしてしまった。しかし、彼は動じなかった。1つのミスに捉われることなく、素晴らしいゴールを決めてくれた。彼には本当に満足しているよ」
「ゴール以外の面でもリツは終始良いプレーを見せていた。守備時においても、(右サイドバックを務めた)キリアン・シルディリアとの良い連携で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。彼は非常に勤勉なんだ。攻撃面でも、ライン間のスペースに立ち、良いポジショニングができていた」
今季よりフライブルクの一員となった堂安は、開幕から好調を維持している。公式戦デビューとなったDFBポカール1回戦のカイザースラウテルン戦で延長後半に決勝ゴールを決めると、ブンデスリーガ開幕戦のアウクスブルク戦でもチームにとって4点目となるゴールをマーク。ここまで公式戦通算7試合の出場で4ゴールを挙げている。また、堂安にとってはPSV時代も含めて、カラバフ戦でのゴールがEL初得点となった。
フライブルクは週末にブンデスリーガを控えており、11日に行われる第6節で日本代表DF板倉滉が所属しているボルシアMGと対戦する予定だ。“絶好調”な堂安のパフォーマンスに、注目が集まっている。