キャリアの一部を捨ててでも移籍したい選手もいるようだ。
エスパニョールに所属するスペイン代表FWラウール・デ・トーマス(27)だが、ラージョ・バジェカーノへ移籍することになるという。スペイン『アス』が伝えた。
レアル・マドリーの下部組織育ちのデ・トーマスは、カスティージャからコルドバやレアル・バジャドリー、そしてラージョへとレンタル移籍。2018年7月にファーストチームへ昇格すると、2018年8月から再びラージョへレンタル。2019年7月にベンフィカへ完全移籍した。
2020年1月にはエスパニョールへと完全移籍し、半年でスペインへと戻ると、2021-22シーズンのラ・リーガでは34試合で17ゴール3アシストを記録。チーム内得点王として活躍した。
スペイン代表にも招集され、4試合に出場。カタール・ワールドカップ(W杯)のメンバーにも滑り込む可能性があった中、1月までのプレー機会を捨てる覚悟があるようだ。
デ・トーマスは今夏ラージョへの移籍を画策。しかし、移籍市場が締め切られる中、数分間合わずに移籍が成立しなかったという。
エスパニョールとは2026年夏までの契約がある中、退団を決意。しかし、市場が閉まってしまっては移籍は不可能。期限が遅いトルコや中東からも興味は保たれていたが、ラージョに戻りたいため、断ったという。
なお9日の時点でも条件面はラージと交渉しており、移籍の実現に向けて動いている模様。1200万ユーロ(約17億3700万円)の移籍金が発生し、1月の市場が開くまでプレーはできないことになるが、移籍で決着が着くか注目だ。