■9月10日/明治安田生命J1第29節 川崎フロンターレ 4ー0 サンフレッチェ広島(等々力)

 2位サンフレッチェ広島との大一番を等々力で迎えた川崎フロンターレ。緊迫した上位対決は、終わってみれば4得点差のつく結果となった。

 前半に家長昭博がゴールを奪い、ホームチームが先制。逆転を狙うサンフレッチェ広島は、ハーフタイムで選手2人を交代。ミヒャエル・スキッペ監督は森島司と満田誠という2人のサッカー日本代表MFをピッチに送りこんだ。

 横浜F・マリノスとの勝ち点差を考えれば負けるわけにはいかない川崎としては、なんとしても追加点が欲しかった。その状況で、MF脇坂泰斗が魅せた。

 後半14分、橘田健人がボールを持って中央を攻めあがり、ペナルティアーク内で左にいたマルシーニョにボールを渡す。背番号23のブラジル人は、これをダイレクトで中に。フワっと浮いたボールはペナルティエリア中央にいた脇坂の前へと軌道を描く。 

 相手DFを揺さぶるために意表を突いたタイミングと浮き球だったことで難しさはあったが、脇坂はこれを冷静にトラップ。ピタリと足元で止めると、背後に相手DFを抱えた状態で逆方向にクルリと反転。そのまま右足シュートを放ってゴールネットを揺らしたのだ。E-1選手権で日本代表のチームメイトだったGK大迫敬介もセーブすることができないゴールだった。

■「脇坂うますぎる!」

 トラップからシュートまで流れるような一連の攻撃に、SNS上では賞賛の声が相次いだ。
「これ脇坂の反転バケモンでしょ コントロールもだけどこの場面でこの判断さすがすぎる」
「今節の脇坂は抜群やないか」
「もう、このターンでいいちこいくらでも飲めるんよ」
「脇坂うますぎる!」
「鬼トラップで止めてターンしてのシュート。シュートは当たり損ねっぽかったけど一連の動きはお見事。てか、もっとこーゆーのやってくれ」

 背番号14は、さらにチーム3点目となるPKも奪取した。ペナルティエリア内で、見事な切り返しを見せ、相手DFはファールでしか止めることができなかったのだ。

 カタールワールドカップに向けた代表戦2試合が9月にドイツで行われる。E-1選手権に続き、メンバー入りできるか注目だ。