リーグ・アン第7節が11日に行われ、トゥールーズとスタッド・ランスが対戦した。
昇格組ながら開幕3試合を1勝2分と負け無しで駆け抜けたトゥールーズだったが、その後はリーグ・アン3連敗を喫している。一方、スタッド・ランスは開幕から2連敗となったものの、直近の4試合では1勝3分と勝ち点の積み上げに成功。両チームにとって、下位から抜け出すためにも重要な一戦だ。トゥールーズのオナイウ阿道はベンチからのスタートに。スタッド・ランスの伊東純也は5試合連続のスタメン出場を飾っている。
最初にチャンスを作ったのはスタッド・ランス。7分、伊東が相手GKに素速いプレスをかけてミスを誘うと、ボールを拾ったフォラリン・バログンがワントラップから右足でシュートを放つ。この一撃はGK正面へ。19分には自陣からのスルーパスに伊藤が反応。持ち前のスピードで長くなったパスに追い付くと、切り返しで対峙するDFを振り切る。クロスボールを送るも、相手DFにクリアされた。
徐々にトゥールーズもシュートチャンスを増やす中、31分に試合の均衡が破れる。自陣で相手の縦パスをカットするとカウンターを発動。3本のパスからファールス・チャイビが左サイドで高い位置を取り、右足でスルーパスを送る。最後は背後へ抜け出したザカリア・アブクラルが左足でネットを揺らし、トゥールーズが先手を取った。
トゥールーズの1点リードで折り返した後半、スタッド・ランスが攻勢を強める。55分には伊東のスルーパスからバログンがフィニッシュまで持ち込むも、相手DFにブロックされて枠を外れる。その後も前へ押し込む時間帯となっていたものの、61分にアクシデント。カウンター攻撃に出たトゥールーズのアブクラルが抜け出そうとしたところをアレクシス・フリップが倒してしまい、レッドカードが提示されてしまった。
トゥールーズは64分、オナイウをピッチへ送り出す。すると86分、そのオナイウにビッグチャンスが到来。自陣深い位置でオナイウが相手のパスミスを拾うと、ダイレクトでの落としからロングボールが右サイドに展開される。時間を作ってマイナスに折り返すと、走り込んできたオナイウがペナルティエリア手前から右足でシュート。フリーで狙ったシュートはわずかに枠を外れ、追加点とはならなかった。
試合はこのままタイムアップ。トゥールーズはホームで連敗を脱し、今季2勝目を手にした。一方、最後まで1点が遠かったスタッド・ランスは5試合ぶりの黒星となっている。伊東は80分で途中交代となった。
次節、トゥールーズは17日に敵地でリールと対戦する。一方、スタッド・ランスは18日、南野拓実が所属しているモナコをホームに迎える予定だ。
【スコア】
トゥールーズ 1-0 スタッド・ランス
【得点者】
1-0 31分 ザカリア・アブクラル(トゥールーズ)