ことし11月20日に開幕する「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。日本代表選手たちの素顔に迫る番組『サッカー日本代表独占インタビュー THE VOICE』(7月27日放送)において、鎌田大地が、ワールドカップへかける想いを激白。人生で初めて嬉し泣きをしたヨーロッパリーグ優勝を語った。
【映像】日本に帰るくらいならサッカーを辞める覚悟だった
2017年、鎌田は海外リーグでの活躍を夢見てドイツへ。しかし所属チームのフランクフルトでの1年目の出場はわずか3試合。結果を残せず、2年目はベルギーのシント=トロイデンVVにレンタル移籍となった。
「ヨーロッパで絶対に成功する覚悟を決めて出ていった」「片道切符だと思って海外に出たし、日本に帰るくらいならサッカーを辞めるくらいの覚悟を持っていた」と当時の心境を明かす鎌田。背水の陣の覚悟で臨んだベルギーでの2019年シーズンは12得点をあげる活躍を見せ、見事に結果を残した。そして、同年ついに日本代表に初選出。
シント=トロイデンと日本代表での活躍が認められ、2020年に鎌田は再びフランクフルトへ復帰。着実に結果を残し、監督から信頼を勝ち取ると、今年5月にはヨーロッパリーグでチームを42年ぶりの優勝に導いた。
このとき「人生で初めて嬉し泣きをした」と鎌田は告白。「自分って嬉しくて泣けるんだ。そういう人間の感情を持っているんだ」と実感したという。優勝を経て、これまでのサッカー人生において、うまくいっていなかったときの様子がフラッシュバックしたと明かしつつ、「うまくいっている未来の自分を想像しながら、やり続けるって言うのは難しいことだけど、それを20数年間続けてきて報われたと感じたし、本当に感慨深かった」と喜びをかみしめた。
優勝を経験してもなお、まだまだ日本人の価値は高くないと肌で感じるという鎌田は、「本当に実力がないとヨーロッパでやっていけない」と厳しい現実を口にしつつ、「日本人の価値を高めることがすごく大事」と語った。