ヨーロッパリーグ・グループG第2節が15日に行われ、フライブルク(ドイツ)とオリンピアコス(ギリシャ)が対戦した。
8日に行われた開幕節で、フライブルクはカラバフ(アゼルバイジャン)に2-1で辛勝。7分にヴィンチェンツォ・グリフォのPKで先手を取ると、15分には堂安律がカットインから左足を振り抜いて追加点をマークした。その後1点を返されたものの、これ以上の追加点は与えず、白星スタートを飾っている。一方、オリンピアコスはナント(フランス)と対戦。敵地での試合ながら、2-1と競り勝った。
開幕節を白星で飾ったチーム同士の一戦に、堂安はスタメン出場。マティアス・ギンター、グリフォらも先発に名を連ねた。一方、オリンピアコスのスタメンには、ファン・ウィジョやシメ・ヴルサリコらが入り、試合前には直前に移籍が決定したハメス・ロドリゲスがスタンドに現れてファンの声援に応えたが、UEFAの規定により、今後のグループステージに出場することはできない。
試合は、開始1分も経たないうちにフライブルクに決定機が訪れる。オリンピアコス守備陣のパス引っ掛けたダニエル・コフィ・チェレがボックス右からシュートを放ったが、これはGKの好守に阻まれる。しかし5分、右サイドで突破を試みた堂安が倒されてFKを獲得すると、グリフォが相手の虚を突くタイミングでニアサイドにクロスを送り、走り込んでいたニコラス・ヘフラーが頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。
その後も右サイドに位置する堂安の絡んだ攻撃からフィニッシュまで持ち込むシーンを作り出し、両サイドを起点に19分、21分とオリンピアコスのゴールに迫る。そして25分、ボックス左に中盤から走り込んでオリンピアコス最終ラインの裏を突いたチェレが起点となり、DFを引き付けてミハエル・グレゴリチュにパス。これをゴール前のグレゴリチュが豪快に蹴り込み、アウェイのフライブルクがリードを広げた。
この日も存在感を示した堂安は40分、右サイドでボールを受けるとカットインからボックス内に侵入して左足でシュートを放ったが、これはGKの正面を突いてゴールとはならない。結局、フライブルクが2点をリードしたまま試合は後半へ。前半に引き続きフライブルクがペースを握ると、52分にセットプレーの流れから再びグレゴリチュがゴールを挙げて試合の大勢は決した。
堂安は69分でお役御免となり、ニルス・ペーターゼンと交代。最後まで危なげない試合運びを見せたフライブルクが敵地で快勝し、グループでは唯一の連勝スタートに成功した。一方、敗れたオリンピアコスは連敗スタートとなり、3位に位置する国内リーグ同様、苦しい戦いを強いられている。
次節は10月7日に行われ、フライブルクはホームにナントを迎える。一方、オリンピアコスはホーム連戦となり、カラバフ(アゼルバイジャン)と対戦する予定だ。
【スコア】
オリンピアコス 0-3 フライブルク
【得点者】
0-1 5分 ニコラス・ヘフラー(フライブルク)
0-2 25分 ミハエル・グレゴリチュ(フライブルク)
0-3 52分 ミハエル・グレゴリチュ(フライブルク)