記録こそオウンゴールとなったが、欧州最高峰の舞台で実質的な得点を挙げたことで、セルティックの旗手怜央の評価はさらに高まっているだろう。

 9月14日のチャンピオンズリーグ、グループステージ第2節で、セルティックはシャフタール・ドネツクと1-1で引き分けた。旗手は序盤にネットを揺らし、先制点に貢献している。シュートが相手選手に当たってゴールに収まったためオウンゴールとなったが、大きな貢献だったことは間違いない。

 日本サッカー協会は9月15日、ドイツで行われるキリンチャレンジカップに向けた代表メンバーを発表した。旗手は半年ぶりの代表復帰を果たしている。カタール・ワールドカップに向けたアピールが期待されるところだ。

 セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』は同日、「この時期の試合はレオ・ハタテにとって、権威ある大会を前に自分の価値を示す大きな機会となる」と、旗手の代表での活躍に期待を寄せた。

「彼は素晴らしいシーズンスタートを切り、母国の上層部から注目され、今月末にしっかりチェックしたいと望まれていることは明らかだ。レアル・マドリー戦のような最高レベルで良いパフォーマンスを披露したハタテが、11月のカタールに向けて日本代表入りすべき理由を示す機会にふさわしいのは確かだ」
 
 ドイツでの開催とあり、移動の負担が軽減されるのは、所属クラブのセルティックにとっても助かるところ。同メディアは「セルティックの立場からするとありがたいこと」だと伝えている。

「ドイツで親善試合が行われるため、(旗手に古橋亨梧、前田大然、(アメリカ代表のキャメロン・カーター=ヴィッカーズを加えた)4選手が地球を横断してあまりに遠くに行く必要はない」

 欧州最高峰の舞台で経験を積みつつある旗手が、日本代表に戻ってきてどのようなプレーを見せることができるか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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