CBもSBも高レベルでこなすことができるホワイト
昨季はセンターバックのレギュラーとしてアーセナルを支えたものの、今季は右サイドバックでの出場がメインとなっているDFベン・ホワイト。今月末に行われるイングランド代表メンバーには選ばれなかったが、負傷が原因という訳ではないようだ。
今季のアーセナルはオリンピック・マルセイユで大きく成長したDFウィリアム・サリバがローンバックし、DFオレクサンドル・ジンチェンコも加入するなどディフェンスラインの層が充実。右SBだけはDF冨安健洋が欠場した際のクオリティ低下が懸念されていたが、ユーティリティ性の高いホワイトをその位置で起用することにより、その問題を解決している。
前回6月の代表ウィークでは、メンバー入りを果たしながら負傷により招集辞退となっていたホワイト。昨季と同等の好パフォーマンスを今季も継続して発揮しているが、カタールW杯行きを左右する今回の代表戦では、残念ながら招集外となってしまった。
英『Daily Mail』によれば、ホワイトが負傷していたために代表メンバー外になったという意見もあったようだが、ミケル・アルテタ監督はこれを否定。18日に行われるブレントフォード戦に向け、このようなコメントを残している。
「彼は健康だ」
「ガレス(・サウスゲイト代表監督)は現時点で最高だと考えるスカッドを選ぶ。11月(のW杯)に向けて彼が選んだスカッドは信じられないほどだ。ベンを助けるためにできることは何でもやろうと思っている」
「ベンは選出されるための理由をたくさん与えてくれていると思う。それが私たちのできることの全てだ」
「彼は両方のポジションでプレイしてきたし、選ばれることもあれば選ばれないこともあった。センターバックとサイドバックの両方のポジションで、あのレベルのプレイができる万能選手がいることは、どんな監督も望んでいることだと思う」
「特に、いろいろなことが起こりうる大会に出る時はね。それはガレスや彼のコーチングスタッフが決めることだ。だけど(ホワイトは)いつ招集されてもいいよう、準備はできているはずだ」
「(落選の理由は)聞いていないよ」
「私はうなだれ続けている選手たちに、代表に選ばないという監督の決定を受け入れるよう説得しなければならない。そして、選ばれないことが明らかにおかしいという根拠をもっと示すために、努力しなければならないともね」
アーセナルでは、FWガブリエウ・ジェズス、DFガブリエウ・マガリャンイス、FWガブリエウ・マルティネッリの3人がブラジル代表メンバーから漏れたことも話題となった。しかしアルテタ監督やクラブとしては、彼らを代表ウィーク明けのトッテナム戦に集中させられるため、今回の結果はありがたくもあるはず。
本人たちは今回の代表活動に参加したかったのかもしれないが、メンバーに選ばれるだけの能力はすでに十分示している。アーセナルでの活動に集中しながら根気強くカタールW杯行きを狙いたいところだ。