ブンデスリーガ第7節が18日に行われ、ウニオン・ベルリンとヴォルフスブルクが対戦した。

 開幕から4勝2分と好スタートを切ったウニオン・ベルリン。11日に行われた第6節ケルン戦を1-0で制し、クラブ史上初となる国内リーグの首位に立った。前日に行われた試合でバイエルンがアウクスブルクに0-1で敗れたため、勝てば“絶対王者”との勝ち点差を広げられるチャンスとなる。一方、ヴォルフスブルクはここまで調子が上がらず、1勝2分3敗の成績に。前節のフランクフルト戦は敵地で1-0と勝利し、今季白星を掴み取っていた。ウニオン・ベルリンとは対照的な成績となっているが、前節得た勢いを継続できるか、注目が集まる。

 ウニオン・ベルリンの原口元気がベンチスタートとなった一戦は、前半からホームチームのペースで進む。数多くのチャンスを作ったものの、ヴォルフスブルクのGKクーン・カステールスの奮闘も光り、先制点は挙げられず。前半はスコアレスで終了した。

 後半に入ると試合が動く。55分、中央から左サイドに流れたシェラルド・ベッカーが縦への仕掛けから鋭いクロスボールを供給。ボックス内ニアサイドに飛び込んできたジョルダン・シエバチュが技ありのヘディングシュートを沈め、ウニオン・ベルリンが先手を取った。

 その後もウニオン・ベルリンが縦に速い攻撃で何度もシュートチャンスを作り出すと、終盤には追加点を記録。77分、敵陣中央付近でルーズボールに反応したパウル・ゼグインが右足で浮き球のスルーパスを送ると、最終ラインの背後に飛び出したベッカーが胸トラップから右足でシュート。ベッカーの今季ブンデスリーガ6ゴール目で、ウニオン・ベルリンが勝利を決定付けた。

 試合はこのままタイムアップ。ウニオン・ベルリンがブンデスリーガ2連勝を飾り、首位の座をキープした。一方、ヴォルフスブルクは2試合ぶりの黒星となっている。なお、原口に出場機会は訪れなかった。

 次節は10月1日に行われ、ウニオン・ベルリンは鎌田大地と長谷部誠が所属しているフランクフルトと敵地で対戦する。一方、ヴォルフスブルクは伊藤洋輝、遠藤航が所属しているシュトゥットガルトをホームに迎える予定だ。

【スコア】
ウニオン・ベルリン 2-0 ヴォルフスブルク

【得点者】
1-0 54分 ジョルダン・シエバチュ(ウニオン・ベルリン)
2-0 77分 シェラルド・ベッカー(ウニオン・ベルリン)