モナコを率いるフィリップ・クレメント監督が、同クラブ所属の日本代表FW南野拓実について言及した。18日、クラブ公式サイトがコメントを伝えている。

 リーグ・アン第8節が18日に行われ、モナコは敵地でスタッド・ランスと対戦。この試合ベンチスタートとなった南野は65分から途中出場。87分にGKとの一対一を冷静に制してモナコ加入後初ゴールを記録すると、90分にはウィサム・ベン・イェデルのゴールをアシスト。1ゴール1アシストの活躍でチームの3-0の勝利に大きく貢献した。

 クレメント監督は試合後、南野について「タキ(南野)の1ゴール1アシストは嬉しい結果だよ。今日の彼はより速く、より機敏に、そしてよりフレッシュにプレーしていた。今日のプレーは信頼のためにとても重要なものだった。リヴァプールで数カ月間、十分なプレータイムを得ていなかったので調整に時間がかかったようだ。彼自身も状態は良くなっていると話しているよ」とコメント。続けて同選手に求めている役割について次のように語った。

「タキとベン・イェデルは特別な選手だ。今必要なことは、最後の局面で良いパフォーマンスをすることだ。得点を決めるだけでなく、良いボールを供給し、守備をすることも重要だ。DFラインを低く設定する相手に対し、狭い局面で技術を発揮できるテクニカルな選手が我々には必要だった」

 加入当初は低調なプレーが目立っていた南野だが、ここへ来てようやく本来のパフォーマンスを発揮しつつある。クレメント監督は、同選手がリーグ・アンに徐々に適応していることを認めつつ、さらなる活躍への期待を次のように語った。

「ますます適応しているように感じる。ただ、他の攻撃的な選手たちともっとコネクションを作る必要がある。守備的な選手の方が攻撃的な選手に比べて、新天地でのプレーは簡単だ。オートマティズムを構築するためにはもっと時間がかかる。我々は彼に対し、長期的な賭けをしたんだ。彼はこれから数カ月でさらに成長できると思うよ」