日本代表MF三笘薫(25)所属のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCは、グレアム・ポッター監督の後任としてイタリア人のロベルト・デ・ゼルビ氏を招へい。同氏の監督就任は、三笘薫にとってプラスの方向に働く可能性があるようだ。19日、イギリス・ブライトンアンドホーブの地元メディア『サセックスライブ』が伝えている。
ブライトンはポッター監督のもと今季に臨んでいたが、今月8日に指揮官をチェルシーへ引き抜かれている。またポッター監督の後任候補にはセルティックのアンジェ・ポステコグルー監督、ノルウェー1部FKボデ/グリムトのシェティル・クヌッセン監督、それにマインツのボ・スヴェンソン監督の名前が挙がっていたが、18日になってデ・ゼルビ氏の招へいを公式発表している。
『サセックスライブ』はデ・ゼルビ氏の経歴や人柄を特集。「デ・ゼルビは監督としてのキャリアの大半をイタリアで過ごしてきたが、長年にわたって世界中のサッカー選手と仕事をしてきたことで、その過程で多くの言語に堪能になった」
「2021年5月、シャフタール・ドネツクの監督に就任した時には『イタリア語のほかにスペイン語やポルトガル語も話せる。私がピッチで話すと、ブラジル人は(私の指示を)よく理解してくれる。英語も話せるしね』と語っていた」と、同氏が複数言語を話す点に注目している。
その上で「ブライトンには、世界各国から選手が集まってきている。多くの選手が英語を問題なく話す一方で、エクアドル代表のペルビス・エストゥピニャンやモイセス・カイセド、パラグアイ代表のフリオ・エンシソ、日本人の三笘薫らは、まだ英語に慣れていない」
「デ・ゼルビ新監督がイタリア語のみならず英語とスペイン語を話せることは、新加入選手に素早くメッセージを伝えるのに役立ちそうだ」と分析。三笘薫など一部選手がデ・ゼルビ新監督との間に問題を抱えることはないとの見解を示した。
なお三笘薫は今年7月、ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)でのレンタル期間を終えてブライトンへ復帰。先月13日の第2節・ニューカッスル・ユナイテッド戦でデビューすると、25日のEFLカップ(イングランドのリーグカップ戦)2回戦・フォレストグリーン戦で移籍後初めて先発出場していた。
ただプレミアリーグでは依然としてスタメン出場がないほか、エリザベス女王崩御にともない2試合が延期。出番のなかった第6節・レスター・シティ戦から公式戦がない中、日本代表合流にむけてドイツへ向かっている。