シャルケ所属の日本代表DF吉田麻也(34)は、今月下旬に行われるキリンチャレンジカップ2試合の日本代表メンバーに選出。ただ今回はドイツ開催ということもあり、ドイツ国内メディアは代表戦後の疲労蓄積を心配していないようだ。
吉田麻也は2010年1月のアジアカップ最終予選・イエメン戦で代表デビューすると、2011年開催のAFCアジアカップでタイトルを獲得。瞬く間に日本代表の中心選手となり、2度ワールドカップの舞台でプレーしている。
また2018年のロシアW杯後にMF長谷部誠(38)が代表を引退すると、吉田麻也がキャプテンに就任。カタールW杯アジア最終予選でもほぼ全試合で先発出場したほか、今年6月のキリンチャレンジカップ・キリンカップサッカー2022でも全試合でスタメン出場している。
そんな吉田麻也が今月も日本代表に招集されたことをうけて、ドイツメディア『DER WESTEN』が反応。「シャルケと吉田麻也が安堵の表情を見せている」という見出しをうち「6人のシャルケ所属選手が、旅に出ている。そのうちのひとりが吉田麻也であり、2つの国際親善試合に出場する予定だ」と言及。
日本代表戦の開催地がMF田中碧(23)所属フォルトゥナ・デュッセルドルフのホームスタジアムであることに触れた上で「彼とシャルケは安堵のため息をつくことができる。元シャルケ所属選手の板倉滉がカバーしなければならなかったような長距離移動にはならないはずだ」
「板倉滉にとって、シャルケ在籍時の代表戦は移動のストレスと隣り合わせだった。シャルケのトレーニング施設があるゲルゼンキルヒェンに戻って練習するまでに、何度も何度も1万キロもの距離を移動しなければならなかったのである」
「吉田麻也は日本代表のキャプテンでもあり、次の親善試合でも招集されている。ただ、彼はそれほど移動する必要がない。国際試合の開催地はゲルゼンキルヒェンからわずか数キロのところにあるのだ。彼は長距離移動を免れて、シャルケのために全力を尽くすことができる」と日本国内開催による懸念点がないことを強調している。
日本代表は今月23日にアメリカ代表と対戦するほか、27日にはエクアドル代表との一戦を控えている。またシャルケは22日に練習試合のかいさいを予定しており、代表ウィーク明けの10月2日にアウクスブルクと激突する。