サッカー日本代表のMF久保建英(21)は、FIFA(国際サッカー連盟)の処分によりバルセロナ下部組織退団を余儀なくされた過去を持つ。そんな久保建英の弟であるMF久保瑛史(15)も、FIFA規則によりレアル・ソシエダでのキャリアが危ぶまれているようだ。21日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。
久保瑛史は兄のバルセロナ下部組織退団とともにスペインから帰国し、横浜F・マリノスの下部組織でプレー。レアル・マドリード下部組織の練習に参加していたこともあり、昨年にスペイン紙『マルカ』がレアル・マドリード移籍の可能性を報じていた。
そんな久保瑛史は先月23日の時点でレアル・ソシエダ下部組織入団テストを兼ねたトレーニングに参加していると現地で報じられると、先月26日に加入が正式決定していた。
しかし『ムンド・デポルティーボ』は「久保瑛史は下部組織入団のためのフィジカルテストは受けたが、ライセンスは持っていない」と報道。「兄の久保建英と母親がスペイン国内に定住しているが、Easo(16~17歳で構成されるチーム)やCadete A(15~16歳で構成されるチーム)への選手登録が許可されていない」と綴っている。
またFIFA規則では、選手登録をする国の国籍を持たない18歳未満の選手については、選手登録を禁止しているという。
なお兄の久保建英は2011年8月からバルセロナの下部組織でプレー。しかし2015年にFIFAの18歳未満の外国籍選手登録禁止処分により、バルセロナを退団していた。
また久保建英は先月、スペイン紙『Noticia de Gipuzkoa』のインタビューに応じた際「サッカーが好きな少年がなぜ他の国に行ってプレーを禁止されるのか、いまだに理解できないんです」
「テニスの世界ではあり得ません。あのルールには理解できませんが、こうなってしまった以上、僕は何もできないですね」と語るなど、FIFA規則に対する怒りをあらわにしている。