アーセナル所属のDF冨安健洋(23)はイングランド代表DFベン・ホワイト(24)から右サイドバックのレギュラーを奪われたまま、日本代表に合流。FIFAワールドカップ・カタール大会出場を見据える中、アーセナルでのレギュラー再定着を誓った。22日、英紙『デイリーエクスプレス』が同選手のコメントを伝えている。
冨安健洋は今年1月以降、右ふくらはぎなど複数箇所を負傷により戦線離脱。今季もコンディション不良により開幕から出遅れると、プレミアリーグ第2節・レスター戦以降はリーグ戦全試合で途中出場している。
また今月8日のEUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第1節・FCチューリッヒ戦では今季初めてフル出場。安定感抜群のパフォーマンスを発揮したとはいえ、ベン・ホワイトから右サイドバックのレギュラーを奪うには至っていない。ただ現地のサポーターやメディアからは、冨安健洋の先発復帰を望む声が沸き起こっている。
その中、冨安健洋は現地メディアのインタビューに対応。アーセナルでの現状について「このリーグで求められるものは非常に高いので、現状には満足していません」
「プレミアリーグでスタメンに選ばれている選手を見れば、そこで何が求められているかが分かると思います。自分のポジションを取り戻せるように頑張ります」とコメント。
同選手の謙虚な姿勢に対して『デイリーエクスプレス』は「冨安健洋はチームメイトを恨むことなく、ライバルよりも一足先にサイドバックに復帰することを誓った」と評している。
なおアーセナルのミケル・アルテタ監督は、今月18日のプレミアリーグ第8節・ブレントフォード戦前の記者会見で「彼はセンターバックとしてもプレーできる。日本代表では左のセンターバックを務めているが、彼の試合を見ると素晴らしいよ」
「利き足が右足なのか左足なのか分からないような選手なので、左サイドバックとしてプレーすることもできる。オプションはたくさんあるし、最大限活用しなければならない。選手たちが複数のポジションを快適にこなせるのは素晴らしいことだ」とコメント。右サイドバック以外のポジションで起用する可能性を示唆している。
来月3日にトッテナム・ホットスパーとのダービーマッチを控える中、冨安健洋の今後の起用法に注目が集まる。