DFサリバの合流が遅れることで冨安が“代役”となる可能性を指摘

 イングランド1部アーセナルのDF冨安健洋は、カタール・ワールドカップ(W杯)出場を経てクラブのトレーニングに合流している。12月26日にはリーグが再開するなか、冨安にはセンターバック(CB)起用の可能性が浮上しているという。

 冨安は2021年夏の移籍市場でイタリア1部ボローニャからアーセナルに加入し、1年目から右サイドバック(SB)のレギュラーとして活躍した。2年目の今季は負傷の影響もあって右SBの座はイングランド代表DFベン・ホワイトに譲っているが、左サイドバックとしてリバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーを完封するなど、要所で存在感を発揮している。

 カタールW杯でも日本代表としてCB、右ウイングバックと複数ポジションで活躍した冨安。アーセナルでは26日のウェストハム戦に向けて準備を進めているが、英メディア「フットボール・ロンドン」はフランス代表DFウィリアム・サリバがW杯決勝に進出したことで合流が遅れ、再開1戦目はこれまでと違ったディフェンスラインになることを予想した。

 記事では「ミケル・アルテタ監督の3つのオプション」として、起用法を議論。一つはホワイトを昨季務めていたCBに戻し、冨安を右SBに起用するというもの。昨季と同じ形であり、「最も分かりやすい形」とされている。

 そして2つ目に検討されていたのが、冨安のCB起用だ。同メディアは「W杯ではフィットネスの問題で1試合しか先発できなかったが、パフォーマンスは堅実なものだった」と評価し、「サリバの代役としてプレーすることになんの問題もないだろう」と信頼を示している。3つ目はDFロブ・ホールディングをそのままサリバの位置に入れるというもので、こちらは冨安のコンディションが整わなかった場合のオプションとして提示された。

 アーセナルではSBとして評価を高めてきた冨安だが、“本職”のCBとしてプレミアリーグの舞台で存在感を発揮することになるのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)