現地9月23日、日本代表はドイツ・デュッセルドルフでアメリカ代表との親善試合に臨み、2-0の勝利を収めた。24分に鎌田大地が、88分には三笘薫がゴールを挙げ、90分間を通して攻守に圧倒。アメリカを枠内シュートゼロに封じ込む快勝劇だった。
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 一方で、選手個々の出来でも戦術面でも良い所のなかったアメリカ・サイドは、やはり穏やかではない。現地取材した大手メディアの記者たちはこぞって、ツイッター上で辛辣な批評を繰り広げた。

 米ネットワーク『FOX Sports』のダグ・マッキンタイア記者は「極度に酷かった。お粗末にもほどがある」と吐き捨て、「アメリカ人たちは日本に完全に圧倒され、敵ゴール内に1本もシュートを撃てなかったのだ。もしカタールでもこんな体たらくなら、8年ぶりのワールドカップの旅はきわめて短いものに終わるだろう」と言い切った。

 大手TV局『CBS』のポッドキャストでMCを務めるジミー・コンラッド記者は呆れモード。「もうこれしか言葉が浮かばない。大人と少年の闘いだった、とね。前半を終えてどうしようもない内容だったが、ワールドカップを見据えれば、そこからの修正が問われたという点で見所はあった。だがチームは重要なハーフタイムを経ても……」と歯切れが悪い。
 

 スポーツメディア『The Athletic』のサム・ステイスカル記者も手厳しい。「アメリカはどうプレーすれば良いのかをまるで分かっていなかった。テンポは遅く、動きはデタラメで、何度もスリップし、インテンシティーの欠片も感じられない。考え得るなかで最低の出来であり、山積みの課題に対してポジティブな答えは何ひとつ見つからなかった。評価できるのはキーパーのターナーの奮闘だけである」と断じた。

 そしてステイスカル記者は、対戦相手の日本代表を「組織力が圧巻だった」と絶賛。「彼らの攻撃は素早く、局面での判断が的確だった。守っては中盤できわめてコンパクトなブロックを常にキープしており、この点がとりわけ見事だっただろう。プレスの位置はかならずしも高かったわけではない」と、日本の戦いぶりを褒め称えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部