ASモナコ所属の日本代表FW南野拓実(27)には、FIFAワールドカップ・カタール大会代表メンバー入りの可能性がある。ただアイントラハト・フランクフルト所属MF鎌田大地(26)らの好調維持もあり、カタールW杯の舞台でスタメンに抜てきされない可能性があるようだ。

 南野拓実はリバプールで出場機会に恵まれない中、カタールW杯アジア最終予選ではコンスタントに先発出場していた。ただ今年6月にリバプールからモナコに移籍して以降、開幕当初からサイドハーフで先発起用やフィジカル面を重視するスタイルにフィットできず、先月中旬以降はレギュラーからベンチ要員へ降格。今月16日のリーグアン第11節・クレルモン戦では公式戦8試合ぶりに先発出場したものの、前半に味方選手が一発退場となったことをうけて21分でベンチに退いていた。

 また先月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2022・アメリカ戦では出番なし。エクアドル戦でもトップ下の位置で先発出場したがほとんどチャンスを演出できず、後半途中でアイントラハト・フランクフルト所属MF鎌田大地(26)にかわってベンチへ下がった。

 一方の鎌田大地は、所属先のアイントラハト・フランクフルトで中心選手として活躍。アメリカ戦では先制ゴール奪取でトップ下での先発起用に応えると、エクアドル戦でも再三にわたりチャンスメイク。防戦一方の試合展開を一変させた。

 フランスメディア『Essonne info』は20日、カタールW杯における日本代表の布陣を予想。南野拓実について「ASモナコへ移籍してから創造性を欠いており、エクアドル戦では平均的なプレーにとどまった」と酷評。

 「森保一監督は、在任期間中に貢献してきた選手を見過ごすことはしないだろう」とカタールW杯代表メンバー入りを予想する一方で「南野拓実のスタメンの座は、好調の鎌田大地、久保建英、三笘薫によって大いに脅かされている」とし、ベンチ要員降格の可能性があると主張した。

 なお日本サッカー協会は11月1日にカタールW杯の日本代表メンバー26名を公式発表する。これまで森保一監督から信頼を寄せられていた南野拓実が正念場を迎えている。