欧州トップリーグでプレイする選手は守備強度が高い
日本代表は23日にアメリカ代表と対戦。前半、後半に一つずつゴールを決め、サムライブルーが勝利している。攻撃面ではしっかりと得点を奪い、守備面では1本の枠内シュートすら許さなかった。アメリカ代表に負傷者が続出し、コンディションが整っていなかったとはいえ、この勝利は自信になる。
ブラジルメディア『ge.globo』はこの一戦に注目しており、日本代表は「アタックモード」をテストしたと分析する。確かにアジア最終予選ではバランサータイプの中盤を3枚に並べ、攻撃は伊東純也や三笘薫に任せきりだった。それに比べると鎌田大地や久保建英と攻撃の選択肢が増えており、結果2ゴールが生まれている。
守備面では前田大然を中心としたハイプレスが光った。スピードを生かしたプレッシングで相手のビルドアップを混乱させ、余裕を持ってボールをプレイさせない状態を作り出す。鎌田大地の先制点はそんなハイプレスから生まれており、エクアドル戦でも同様の守備戦術が見たい。アメリカ戦同様にハマれば効果的であり、ハマらないのであればプランBを考える機会を得ることができる。
後半はそのハイプレスがハマらなくなり、前半ほどゲームを支配した感覚はないが、同紙は後半のパフォーマンスを称賛する。日本がデュエルで強さを見せたからだ。敵陣でハイプレスからボールを奪うシーンは減ったが、日本代表は球際の強さを披露し、アメリカ代表の攻撃を防ぐ。守田英正、久保が5勝、遠藤航は4勝と高いデュエル勝利数を記録しており、アメリカ代表側のアドバンテージであるはずの運動神経や体格の良さを日本の強みとして発揮している。「数年前までフィジカルが日本代表の弱点だったが、今はそうでない」と同紙は称賛しており、欧州のトップリーグでプレイする選手が増えたことが大きな要因だろう。
課題はあるが、アメリカ代表相手に快勝を収めた日本代表。ブラジルメディアは日本のフィジカル面の強化を高く評価しており、エクアドル戦でも日本の球際の強さに注目だ(データは『FOTMOB』より)。