サッカー日本代表のDF冨安健洋(23)は、所属先のアーセナルでイングランド代表DFベン・ホワイト(24)から右サイドバックのレギュラーを奪われている。その中、同選手に今冬移籍の可能性が浮上しているようだ。23日、イタリアメディア『フットボールニュース24』が伝えている。
冨安健洋は昨年8月にボローニャからアーセナルへ完全移籍。プレミアリーグ挑戦1年目の昨季から右サイドバックでレギュラーに定着していたが、今年1月以降は右ふくらはぎなど複数箇所を負傷により戦線離脱を余儀なくされていた。そして今季もコンディション不良により開幕から出遅れると、プレミアリーグ第2節・レスター戦以降はリーグ戦全試合で途中出場している。
また今月8日のEUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第1節・FCチューリッヒ戦では今季初めてフル出場。安定感抜群のパフォーマンスを発揮したとはいえ、ベン・ホワイトから右サイドバックのレギュラーを奪うには至っていない。ただ現地のサポーターやメディアからは、冨安健洋の先発復帰を望む声が沸き起こっている。
そんな中、冨安健洋は現地メディアのインタビューで「このリーグで求められるものは非常に高いので、現状には満足していません」
「プレミアリーグでスタメンに選ばれている選手を見れば、そこで何が求められているかが分かると思います。自分のポジションを取り戻せるように頑張ります」と、レギュラー再奪取への思いを語っていた。
しかし『フットボールニュース24』は「冨安健洋が不満、イングランドやフランスの複数クラブがこの日本人を追っている」と見出しをうち、同選手にアーセナル退団の可能性があると主張。
「冨安健洋のスペースが徐々に少なくなっており、アルテタ監督の様々な戦術から徐々に取り除かれている」と現状を綴ると「彼が不満を抱えていることは明白だ。来年1月、もしくは今季終了後の移籍ウィンドウで退団する予兆に見える。イングランドやフランスの複数クラブは彼の現状を生かすための準備ができている」と述べている。
なお冨安健洋は23日開催のキリンチャレンジカップ・アメリカ戦でフル出場し、勝利に貢献。FIFAワールドカップ・カタール大会出場にむけて前進しているが、ここにきて去就問題が出てきている。