クラブでも代表でも大活躍
FWカリム・ベンゼマがフランス代表に復帰し、センターフォワード1番手はベンゼマのものとなった。レアル・マドリードでのパフォーマンスを見れば、これに異を唱える者はいないだろう。
ただ、4年前のワールドカップ・ロシア大会制覇に貢献したオリヴィエ・ジルーのことも忘れてはならない。ベンゼマとの比較は厳しいかもしれないが、ジルーもフランスサッカー史に名を残す偉大なるストライカーだ。
22日にはネーションズリーグのオーストリア戦に出場し、チームの2点目をゲット。これで代表通算得点数は歴代2位の49点となり、ティエリ・アンリの持つ最多得点記録51点に2点のところまできている。35歳を迎えているものの、今のジルーならアンリの記録を超えることも不可能ではない。
その頼もしさは所属するミランでも同じで、ここぞという場面で決定的な働きを見せてくる。今季もセリエAで4ゴールを奪っており、パフォーマンスの質は優勝した昨季以上のものがある。ボールを収める力も抜群で、代表のベンチにこうした選手が控えている意味は大きい。
ベンゼマ、ムバッペ、グリーズマンなど周囲はスターだらけだが、ジルーは貴重なオプションとなるはずだ。前回優勝を知るジルーも連覇へのキーマンの1人と言えよう。