特大のインパクトを残したロシアW杯から4年

フランス代表FWキリアン・ムバッペはカタールW杯でもう一皮剥けることができるのか。
 
モナコで頭角を現し、パリ・サンジェルマンでさらなる飛躍を遂げた23歳のムバッペ。2018年のロシアW杯では、決勝トーナメント1回戦でアルゼンチンから2ゴールを奪い、クロアチアとの決勝戦ではダメ押しの4ゴール目を決めるなど、フランス代表の優勝に大きく貢献していた。
 
その後、FWリオネル・メッシやFWネイマールといった超一流のアタッカーに囲まれながら、彼らと同等以上の結果を残してきたムバッペが、今回のカタールW杯でどれだけのパフォーマンスを見せてくれるのかは楽しみなところ。しかし、英『The Mirror』によれば、PSGのフットボールアドバイザーを務めるルイス・カンポス氏は、彼の才能がまだ完全に開花しきっていないと考えているようで、自らの考えをこのように明かしている。
 
「ムバッペはまだ自分のポテンシャルを40〜50%しか引き出すことができていないし、私はそのことを毎日彼に伝えている。彼はまだ成長途中の選手であり、もっともっと力を発揮できるはずだ。成熟するスピードは人それぞれであり、誰もが同じテンポで進化していくわけではない」
 
今大会のフランス代表は、MFエンゴロ・カンテやMFポール・ポグバといった中盤の軸が負傷の影響により不参加となっており、メンバー入りを果たしたFWクリストファー・エンクンクも練習中の負傷により離脱。さらに、ムバッペと共に攻撃を牽引していくはずだったFWカリム・ベンゼマもトレーニング中に負傷し、W杯欠場が決まってしまった。
 
FWオリヴィエ・ジルーやFWアントワーヌ・グリーズマン、FWウスマン・デンベレなど、まだまだ頼れるタレントは残っているものの、フランス代表がW杯2連覇を成し遂げるには、ムバッペのエース級の活躍が必須だろう。大舞台で覚醒するスターも珍しくなく、彼が自らのポテンシャルをさらに引き出せるかどうかはチームの命運を左右することにもなりそうだ。