ベルギー黄金世代がW杯制覇狙う最後のチャンスか

ベルギー代表にとって、今回のワールドカップ・カタール大会は黄金世代ラストのメジャートーナメントになる可能性がある。

2010年代のチームを引っ張ってきたFWエデン・アザール、ロメル・ルカク、DFトビー・アルデルヴァイレルト、ヤン・フェルトンゲン、MFアクセル・ヴィツェルらの世代がそうだが、中には全盛期を過ぎてしまった者もいる。

レアル・マドリードで出番の限られているアザール、チェルシー復帰から波に乗れていない現インテルのルカク、アルデルヴァイレルトとフェルトンゲンも全盛期は過ぎた印象か。

そんな黄金世代で頼みの綱となるのは、MFケビン・デ・ブライネ、アトレティコ・マドリードでセンターバックにも入るヴィツェル、そしてレアルの絶対的守護神ティボー・クルトワだろう。

特に守備面ではクルトワのスーパーセーブが必要になる場面も出てくるだろう。4年前のロシア大会ではゴールデングローブ(最優秀GK)に輝き、今もレアルで安定したパフォーマンスを披露している。現世界No.1GKと言ってもいい完成度で、カタール大会でもクルトワは相手FWを苦しめるだろう。

チームを指揮するロベルト・マルティネスも、クルトワについて「彼は世界のトップだ。彼は成熟している。前回のロシア大会で最優秀GKに選ばれ、彼はメンタル面に大きな成長があった」と絶賛する(スペイン『MARCA』より)。

現世界最高級GKを軸にどこまで粘れるのか。ベルギーはそこも重要なカギとなってくるだろう。