カナダ代表の選手たちがユニフォームのサプライヤーであるナイキに抗議の意を示している。

【写真】ゴールパフォーマンスではなくナイキへの抗議の意

カタール・ワールドカップ(W杯)の開幕までは2カ月を切った中、9月には各国が大会前最後の活動を行っている。

今回の活動では、W杯のメンバー入りする選手がどうなるのかなど気になる点が多々ある中、新ユニフォームのお披露目という観点でも各国のファンが注目している。

W杯に向けて日本代表も新ユニフォームを発表。「ORIGAMI」のコンセプトは好評で、世界でも高く評価を受けている。

一方で、ナイキ製のユニフォームはどの国でもひどい評価を受けており、あまり好意的には受け入れられていない状況となっている。

そんな中、選手たちもナイキに対して抗議を行った。それがカナダ代表だ。

1986年のメキシコ大会以来、9大会ぶりにW杯に出場することとなるカナダ。ホスト国であるカタール代表との親善試合を行い、0-2で勝利を収めていた。

しかし、この試合の2点目を決めたジョナサン・デイビッドがゴールパフォーマンスで右胸に手を当て、ナイキのマークを意図的に隠すパフォーマンスを披露。これは抗議の意を示しているという。

その理由は1つ。カナダ代表は、W杯に向けたユニフォームを制作してもらえていないのだ。

各国が刷新する中、カナダのユニフォームはこれまでと同じもの。ナイキの発表でも「2022年のカナダのキットは、カナダサッカーのキット開発サイクルが異なるため、過去1年間使用してきたものと同じものになる」と説明している。

あまり納得の行く説明とは言えない状況。選手たちも他国の選手たちが新たなユニフォームを纏っているのを目にして羨ましい部分もあるだろう。

ユニフォームは収益にも大きく貢献するだけに、久々のW杯出場となれば多く売れたはず。選手が抗議したくなる気持ちも理解できるだろう。



【写真】ゴールパフォーマンスではなくナイキへの抗議の意