デンマーク代表が2失点で前回のワールドカップ王者を粉砕。フランス代表が今季のUEFAネーションズリーグ(UNL)でわずか1勝に終わってしまった。

■エリクセンが大躍動

 UNLリーグAグループ1第6節、デンマーク代表対フランス代表が現地時間9月25日に行われた。ホームのデンマークがW杯前回王者のフランスを2−0で破っている。

 デンマークではクリスティアン・エリクセンやトーマス・デラネイ、ピエーミル・ホイビュアやアンドレアス・クリステンセンなどが先発。一方、フランスではキリアン・ムバッペやオリビエ・ジルー、アントワーヌ・グリーズマンやエドゥアルド・カマビンガなど世界最高峰の選手たちがスタメンに名を連ねた。

 先制ゴールが生まれたのは前半33分。エリクセンがセンターサークル内から左サイドのミッケル・ダムスゴーへロングパスを供給。ダムスゴーは右足に持ち替えて中央へクロスを送ると、ニアでカスパー・ドルベリがダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。

 続く39分、エリクセンの右CKはファーサイドへ。ヨアキム・アンデルセンがヘディングで折り返すと、ゴール前でデラネイが足を伸ばしてアンドレアス・スコフ・オルセンへ繋ぐ。最後オルセンが左足ダイレクトシュートでゴールネットに突き刺した。エリクセンは2得点に絡む大活躍だった。

 2−0のデンマークリードで前半を折り返すが、フランスはゴールを決めることができず。フランスがデンマークに敗戦を喫した。

■ワールドカップのジンクス

 W杯前回王者のフランスはUNLで大苦戦だ。フランスは今季の同大会でわずか1勝で終え、グループ3位でフィニッシュ。オーストリア代表も敗れたため、リーグBへの降格は免れたフランスだが、本大会前に大きな不安を残してしまった。

 フランスの敗戦後、ツイッター上では「どうしたんだフランス代表」や「ジンクスを順当に引き継ぎそうなくらいに調子を落としている」、「ジンクスの件もあるし、なにより内部崩壊しそうな気が」などの声があがった。

 2000年以降に開催されたW杯のうちブラジル以外の前回大会優勝国がグループリーグで敗退しているというジンクスがある。1998年大会で優勝したフランスは実際、2002年の日韓大会でグループリーグ敗退している。フランスによぎる、”W杯のジンクス”の二の舞い――果たして、フランスは本大会前に完全復活となるだろうか。