かつてトータルフットボールで世界を驚愕させたオランダ代表による“チームワークゴール”が話題だ。

■20本以上のパスをつないでゴール

 話題のゴールは9月22日に行われたUEFAネーションズリーグ(UNL)のリーグA・グループ4第5節ポーランド戦にて生まれた。

 この時点でグループ首位に立っていたオランダ代表は、試合が始まって早々に先制する。13分、敵陣右サイドでスローインを獲得すると、一旦最終ラインに戻してポゼッションフェーズに突入。そこから左右に散らしたり中盤に縦パスを入れたりして相手の守備を揺さぶりつつ、攻め込むコースを探っていく。

 パスを回し始めてからおよそ50秒が経過したタイミングで、右サイドからファイナルサードに侵入。そこから2連続でワンタッチパスをつなぐと、ペナルティエリア右にデンゼル・ダンフリースが抜け出して中に低いクロスを入れる。これにコーディ・ガクポがワンタッチで合わせてゴールイン。およそ1分16秒間で20本以上のパスを連続でつないで先制点を決めた。

 この鮮やかな連携によるゴールがUNL公式ツイッターにて紹介されると、3000件以上のいいねがつくほど話題に。サッカーファンは、SNSで多くの称賛コメントを送っている。

「2012年のバルセロナみたい」
「崩し完璧すぎる」
「芸術だ」
「フットボールはこんな感じでプレーするべき」

 なお、オランダは60分に追加点を奪って2-0で勝利。さらに9月25日に行われたベルギー戦にも1-0で勝利し、2大会ぶりとなる準決勝進出を決めている。

■好調を維持してW杯へ向かう

 現在オランダ代表を率いるルイ・ファン・ハール監督は、2021年8月に就任。同国を率いるのはこれが3度目となるが、第3次政権発足時からここまで15試合連続で無敗を記録している。

 ブラジル・ワールドカップ(W杯)のときにはオランダを3位に導いた名将が、2大会ぶりとなるW杯で母国を初優勝へと導くか。