『FIFAワールドカップカタール2022』の開幕を約2カ月後に控えた日本代表は27日、ドイツで行われた『キリンチャレンジカップ2022』でエクアドル代表と対戦し、0-0で引き分けた。試合後、中盤の右サイドで先発し、83分までプレーした日本代表MF堂安律(フライブルク/ドイツ)が、自身のプレーを振り返り、反省の弁を口にした。

 日本は前半から攻守の切り替えが早く強度が高いエクアドルに苦戦。それでも粘り強い守備で応戦し、GKシュミット・ダニエルのPKストップなどにも助けられながら、得点機も作り出して応戦した。堂安は試合後、「W杯を想定できるような良い相手で、前半あまり良い時間帯はなかったですけど、ハーフタイムもそんなにネガティブじゃなく、本番もこういう試合はあるよという声かけだった」とコメント。「かなりいい90分を過ごせたんじゃないかなと思います」と、一定の満足感を示した。

 しかし、「まだまだ攻撃は改善点があった。守備は良い強度でできましたけど、攻撃のところでもっと良さは出せるかなと思います」と語り、「薫くん的には欲しいボールだったと思う」と、右サイドから左サイドの三苫薫へのダイアゴナルなパスがなかったことを反省。また、79分にボックス内から左足でシュートを放ったがGKにセーブされた場面に関しては「あれは僕のせいです。僕が決めれば良かったですし、W杯であの1本を決めるために毎日練習しているので反省してます」と悔しさを滲ませた。

 さらに、「感覚的には良い当たりだったのでもらったと思ったんですけど、GKに先に動かれていた感じもあったので、もう少し駆け引きを入れても良かったかなと思いますし、勉強します」と続け、「やっぱり得点のところ。あそこで決め切れるのが自分の良さだと思ってここまでやってきましたし、その1本が代表では出せていない」と主張。最後に、「練習は嘘をつかないと思うので、努力してしっかりW杯でいいモノが出るように準備したいと思います」と、約2カ月後の本大会を見据えた。

【動画】堂安律が悔やんだ後半の決定機