アジア勢への視線は明らかに変わっている

決勝トーナメントに日本、韓国、オーストラリアの3チームが入ったこともあるが、今回のFIFAワールドカップ・カタール大会にてサプライズ要素となっているのがアジア勢だ。グループステージで全チームが消えると予想していた人も少なくないはずだが、まさかの3チームもグループを突破することになった。

その衝撃の大きさは、英『HITC』が組んだ『FIFAワールドカップ・カタール大会サプライズ・イレブン』を見ても分かってくる。これは大会で世界を驚かせた選手で組まれたベストイレブンだが、そこにアジアの選手が多く選出されている。もちろん日本代表の選手も入っている。

GKは今回のワールドカップで代表デビューを飾ったオランダ代表の巨人守護神アンドリース・ノペルト。最終ラインは今大会でも主要システムとなっている3バックで、サウジアラビアのハッサーン・タムバクティ、カナダのアリスター・ジョンストン、オーストラリアのハリー・ソウターが選出。

ウイングバックは左にオーストラリアのクレイグ・グッドウィン、右にエクアドルのアンヘロ・プレシアード。中盤はアメリカ代表のタイラー・アダムス、モロッコ代表のソフィアン・アムラバト、エクアドルのジェヘクソン・メンデス。

そして2トップに日本から堂安律と浅野拓磨だ。どちらも途中出場から結果を残すスーパーサブとしての働きぶりが絶賛されており、今大会で一躍世界にその名を轟かせることとなった。

パフォーマンスを考えれば左ウイングバックに三笘薫も入れてほしいところだが、日本から2人選出されただけでも凄いことだ。ベスト16でアルゼンチン相手に喰らいついたオーストラリア、そのアルゼンチンにグループステージで勝利したサウジアラビアと、とにかく今大会はアジア勢が頑張っている。

アジア勢全体への視線も変わりつつあるはずで、もう最弱のエリアではないのだ。