9月27日、エクアドル代表はドイツのデュッセルドルフ・アレーナで日本代表と対戦。PKを獲得しながらもFWエネル・バレンシアが失敗するなど、スコアレスドローに終わった。

 エクアドルは日本戦の前にスペインでサウジアラビアと対戦し、こちらも0-0という結果だった。決定力不足が問題視されるなかで挑んだ日本戦では、選手たちは球際の強さを発揮し、ゴール前でも度々好機に恵まれた。しかし、最後までゴールネットを揺らすことは叶わなかった。

 南米紙『Ole!』は「ラ・トリ(エクアドル代表の愛称)は、またしても点が取れなかった。ファンの失望は大きい」と伝えている。
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「PKを外したエネル・バレンシアと、グスタボ・アルファロ監督への失望の声は後を絶たない。最大の問題であるゴール不足は解消されず、11月20日に開幕するワールドカップへの懸念は解消されないままだ。

 ラ・トリは開幕戦でホスト国カタールと対戦する、主役のひとりである。今回の代表ウィークで得点が生まれなかったことに、多くのファンは疑念を抱いでいる」

 そしてファンからは「ゴール待ちで干からびてしまう」「早起きしたのに、こんな退屈なゲームを見せられて悲しい」「アルファロはシュート練習にもっと時間を割かなければ」「バレンシアがゴールを決めるためには、フィールドサイズのゴールを用意しろ」といった嘆きの声が上がっていると伝えている。

 しかし、一方で同代表はひとつの記録達成も。公式戦直近5試合で得点はわずか2ゴールだが、同じ試合数をクリーンシートで乗り切った。これはエクアドル代表として史上初の快挙であるという。

 ブラジルやアルゼンチンといった強豪との戦いを経て、南米予選を4位で通過したエクアドル。本大会までにチームとしていかに決定力を磨くかがカギとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部