■9月27日/キリンチャレンジカップ2022 エクアドル0−0日本(エスプリ・アレーナ)

 キリンチャレンジカップ2022、エクアドル代表対日本代表が9月27日にドイツ・デュッセルドルフのエスプリ・アレーナで行われた。試合終盤にシュミット・ダニエルがPKを止めた好セーブもあって、試合は0−0のスコアレスドローに終わった。

 この試合で旗手怜央と瀬古歩夢の出場がなかったことで、アメリカ戦も含めて2人だけがフィールドプレイヤーで出番が訪れることはなかった。このことに対し、SNS上では2人の出場を目にしたかったと残念がる声もあがっている。

 エクアドル戦終了後、ツイッター上では「レオ応援してる!あきらめるな!」や「転んでもタダでは起き上がらない漢だって事は良く知ってるよまたがんばれ」、「Vamos」「今まで通り頑張って欲しいな…」や「悔しい思いをした程強くなれる」など、2人を応援する声も多く見られた。

 カタールワールドカップ本大会の登録メンバーは従来の23名から3名増えて26名であるが、今回の欧州遠征に招集されたのは30名。本大会を前に、あらゆる想定を考えて多くの人数の中でイメージを共有させる必要を迫られた状況で、試合出場人数には制限があった中での出来事だった。

■旗手と瀬古の使い所

 今回の欧州遠征の2試合で日本代表を率いる森保一監督は4−2−3ー1を採用した。インサイドハーフ、ウイング、左サイドバックなどさまざまなポジションでプレーできる旗手だが、その中で、ベストポジションというべきインサイドハーフが現在のシステムには設けられていない。召集人数が少ない東京五輪ではその器用さもあってメンバー入りしたが、W杯メンバーとなればその招集対象が広がり、さらにレベルも上がった中での競争となる。

 Jリーグ時代はCBで、現在所属するグラスホッパーではボランチとしてプレーする瀬古は、板倉が負傷したこともあって招集された。最初で最後のチャンスと言えたが、それを掴むには至らなかった。

 ドイツ遠征2試合で出場機会がなかったとはいえ、何が起こるかは分からないのがW杯メンバー。発表に向けて、所属チームで各々巻き返しを図るしかない。