スペインのポゼッション率は70%を超える
日本代表はワールドカップで対戦するドイツ代表、スペイン代表からどうボールを奪うのか。ここは大きな課題となる。
アメリカ代表との親善試合で見せたように前田大然、伊東純也のスピードで激しく追い回すのは1つの手段だろう。ただ、ドイツ&スペインのビルドアップはアメリカと次元が違う。多少スピードのあるアタッカーに寄せられるくらいで彼らが焦ることはない。
スペインは27日にネーションズリーグでポルトガル代表と対戦して1-0で勝利を収めているが、このゲームでスペインのポゼッション率は68%を記録している。シャビやイニエスタがいるわけではないが、やはりボールを支配する点においてスペインは特別な力を持つ。
今年のネーションズリーグ全体では、スペインは6試合で70.8%もの平均ポゼッション率を記録している。これはネーションズリーグ最上位のリーグA全体でもNo.1の数字だ。
そしてNo.2がドイツだ。ドイツはイタリア、イングランド、ハンガリーと同居したリーグAのグループ3で65.7%の平均ポゼッション率を残している。ドイツも中盤のジョシュア・キミッヒやイルカイ・ギュンドアンを軸にボールを支配する術に長けており、彼らが簡単にボールを失うシーンは想像しづらい。
前線からのプレスでボールを奪えないとなれば、自陣に構えて相手の攻撃を跳ね返すしかない。そこから速攻へ繋げられれば理想だが、森保ジャパンはポゼッションの怪物2チームからどう得点を奪っていくのか(データは『WhoScored』より)。