【プレミアリーグ】アーセナル3-1トッテナム(日本時間10月1日/エミレーツ・スタジアム)

ノースロンドン・ダービーで見せたアーセナルの連動した完成度の高い崩しは、名解説者をも唸らせる一撃だった。ブラジル代表FWマルティネッリが見せた『スイッチ・ランニング』に大盛り上がりとなる一幕があった。

【映像】ゴールへの方程式『スイッチ・ランニング』

アーセナルは代表ウィーク明け最初の試合で、トッテナムとのノースロンドン・ダービーを戦った。2-1とリードして迎えた67分、アーセナルの連動した美しい崩しから、試合を決定付ける3点目が生まれた。

ガーナ代表MFトーマスのボール奪取からスタートした攻撃は、ジャカとパス交換をして、トーマスがそのまま敵陣へとボールを運ぶ。この時左サイドでフリーとなっていたマルティネッリは、トーマスの動きを見ながら次の動作の準備に入っていた。

外側へのオーバーラップも考えられる状況だったが、マルティネッリの選択は対峙するディフェンダーの前を横切るインナーラップ。その動きに合わせてトーマスから絶妙なスルーパスが通り、ボールを受けたマルティネッリは、そのまま中央へとドリブルで進んでいく。右足でシュートを狙うのかと思いきや、目の前にいたジャカとクロスする動きをしながらボールを渡してスイッチ。最後は一瞬フリーとなったジャカが蹴り込んだ

解説の戸田和幸氏は、まずマルティネッリのボールをもらう動きについて「トーマスがドリブルで運び、ロメロが下がったので手前から内側に入る。これが非常にうまい」と称賛。さらにシュートシーンについても「スイッチしたことで動きが交差して、ロメロを置き去り、ダイアーはボールに引き寄せられた分、逆方向にボールを運ばれてついていけなかった。この動きがすごく良かった」と分析した。

試合はそのまま3-1で終了。アーセナルが今季最初のノースロンドン・ダービーを制して、プレミアリーグ首位をキープした。なお日本代表DF冨安健洋は89分にイングランド代表DFホワイトとの交代で出場している。

(ABEMA/プレミアリーグ)