【プレミアリーグ】クリスタルパレス1-2チェルシー(日本時間10月1日/セルハースト・パーク)
ペナルティエリア内で与えてしまった痛恨の間接フリーキック。ゴールまではおよそ5メートルという超至近距離からのプレーに対して、守るクリスタルパレスの選手たちが大混乱となる一幕があった。
【映像】恐怖!超至近距離の間接フリーキック
ホームにチェルシーを迎えロンドン・ダービーを戦うクリスタル・パレス。開始7分にフランス人FWエドゥアールのゴールで先制するも、38分に同点ゴールを許していた。そのまま前半を終えたいところだったが、アディショナルタイムに痛恨のミスを犯してしまう。
イングランド代表MFマウントのプレスを受けたイングランド人DFウォードが、GKに蹴ってボールを返すと、これをスペイン人GKグアイタが手で処理してしまったのだ。当然ながらチェルシーに間接フリーキックが与えられる。
ゴールエリアの僅かに外、ゴールからおよそ5メートル地点での間接フリーキック。超至近距離からのシュートを浴びることが決定している状況で、誰だって壁に入ることを躊躇するだろう。クリスタルパレスの選手たちもニアポストをできるだけ回避しようと、中央の位置に集まっていった。しかしグアイタがそれを阻止。ガーナ代表FWのJ.アイェウを大外、エドゥアールをその横に配置したのだ。
そこからこの2人の間で熾烈なポジション争いが始まる。J.アイェウが「変わってくれよ」と言っているかのようなジェスチャーを見せると、この要求はあっさりと通ってエドゥアールとのポジションチェンジに成功。ところが一度大外のポジションに移動したエドゥアールが、狡猾な点取屋らしく、一瞬の隙をついて内側へと潜り込む。これにより、再びJ.アイェウが大外のポジションとなった。
いつまでたっても立ち位置が決まらない壁に苛立つグアイタは「お前はこっちだって!」とばかりに、選手たちを指定の場所まで誘導する。それでもJ.アイェウは最後まで「だから俺はどこだよ?」と不満顔を見せた。するとそんなJ.アイェウに悲劇が襲う。
最終的にグアイタは、エドゥアールとウォードの2人でニアポストを守る壁を形成。J.アイェウは、なんとその壁の前に立たされてしまい、さらに近い位置でシュートを受けることになったのだ。
笛が吹かれいよいよプレー再開。意を決したJ.アイェウは、チェルシーの選手がボールに触れた瞬間、ポジションを飛び出して一気に加速。間合いを詰めて、ミスを誘う作戦に出た。するとこれが奏功する。マウントのシュートは枠を外れて、クリスタルパレスとJ.アイェウは、ピンチを脱した。
(ABEMA/プレミアリーグ)