各ポジションにタレントが揃うイングランド代表

カタールW杯開催まで2ヵ月を切る中、9月下旬に行われたUEFAネイションズリーグの2試合を1敗1分で終えるなどなかなか調子が上がらないイングランド代表。3トップの右にはマンチェスター・シティのFWフィル・フォーデンが多く起用されているが、アーセナルのFWブカヨ・サカを起用するべきだという声もあがっている。
 
9月下旬に行われたイタリア戦、ドイツ戦の両方で[3-4-3]の右シャドーとしてスタメン起用されたフォーデン。ここでは結果を残せなかったが、代表ウィーク明けに行われたマンチェスター・ユナイテッドとのダービーマッチではハットトリックを達成するなど、大きなインパクトを残している。
 
一方のサカは、24日のイタリア戦こそ左ウイングバックの位置で先発起用されたものの、続く27日のドイツ戦はフォーデンに代わって66分から右シャドーに入った。するとこの試合のサカは2点ビハインドと押され気味だったイングランド代表の流れを一変させ、MFメイソン・マウントの同点ゴールもアシスト。一時は逆転に成功したチームのジョーカーとして機能した。
 
英『Daily Mail』によれば、フォーデンとサカのどちらを3トップの右でスタメン起用するべきか、イングランド代表OBであるガリー・ネビル氏とジェイミー・キャラガー氏が持論を展開。ネビル氏が「もしフィル・フォーデンが代表チームで先発の座を得られなければ、それは本当に問題だと思う」と語った一方、キャラガー氏はサカの起用をプッシュしており、その理由をこのように語っている。
 
「フォーデンは最も才能のある選手だと言えるだろう。彼はサカよりも良い選手だが、イングランド代表ではそれを証明できていない。サカはイングランド代表で結果を出しているし、バランスも良い」
 
「我々には、より深い位置にいるのが好きなセンターフォワードがいて、サカはより突き進むことができる選手だ。私は(CFの)ハリー・ケインに何が一番合うかを考えている」
 
ネビル氏もキャラガー氏も能力自体はフォーデンの方が上という意見で一致しており、起用法を見る限り、恐らくガレス・サウスゲイト監督も同様に考えているはず。今回のネイションズリーグのパフォーマンスを見て考えが変わった可能性もあるが、W杯ではフォーデンとサカのどちらを優先して起用するのか。