11月20日、フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップがカタールの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘をより深く、より楽しむべく、超ワールドサッカー編集部が出場国32カ国ガイドを作成。5カ国目は、イングランド代表を紹介する。
【写真】トレーニングウェアと揶揄されているイングランド代表の新ホームユニフォーム
◆イングランド代表
監督:ガレス・サウスゲイト
主将:ハリー・ケイン
予選成績:8勝2分け無敗
W杯出場記録:7大会連続16回目
W杯最高位:優勝
FIFAランキング:5位
◆多士済済のスカッドを指揮官はマネジメントできるか
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昨夏のユーロ2020ファイナリストが56年ぶりの優勝を狙う。予選では10試合で8勝2分け無敗で難なく本戦出場権を獲得したが、その後のUEFAネーションズリーグではドイツ、イタリア、ハンガリーと同居したグループで1勝もできずにリーグAからリーグBに降格することに。
W杯前に不安の残る結果となったが、純粋な戦力では屈指のスカッド。ケガで不参加となったリース・ジェームズやベン・チルウェルを除けばほぼフルメンバーが揃い、鼠蹊部の手術で10月初旬から戦線離脱中のカイル・ウォーカーがなんとかメンバー入り。そのほか、ヘンダーソンやマグワイアなど前回大会の経験者からサカやベリンガムなど売り出し中のヤングスターまで、バランスの取れたチーム構成となった。
ただ、それを率いるガレス・サウスゲイト監督の手腕には常に疑問符が置かれ、大会開幕前にもかかわらず、解任を望む声が多く挙がっている状況。クラブで調子が出ないマグワイアやスターリングを選出するあたり、やや頭の固い部分が垣間見える。
それでも、5人のマンチェスター・シティ勢を筆頭に、集ったメンバーは世界最高峰のリーグで鎬を削り合う猛者ばかり。サウスゲイト監督は相手によって[4-4-2]や[3-4-3]を使い分けて戦うが、どのシステムにも適応できるタレントが揃っている。
◆超WS的注目プレーヤー
FWフィル・フォーデン
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スリーライオンズの注目選手は22歳のフォーデン。4年前はクラブでトップチームでデビューしたばかりのひよっこだったが、この4年間で大きく成長。ジョゼップ・グアルディオラ監督の薫陶を受け、すっかりシチズンズに不可欠な存在となった。
元々はポリバレント性が魅力の選手だったが、ペップの指導でより攻撃センスに磨きがかかり、昨季はセンターFWを主戦場にリーグ戦14ゴールをマークした。そして今季は左ウイングをメインにサイドで起点を作りつつ、自らドリブルで敵陣を翻弄するスタイルが印象的に。イングランド代表でもフォーデンを中心にボールが回れば、攻撃のバリエーションも増えるはずだ。
◆イングランド代表メンバー26名
GK
ジョーダン・ピックフォード(エバートン)
ニック・ポープ(ニューカッスル)
アーロン・ラムズデール(アーセナル)
DF
キーラン・トリッピアー(ニューカッスル)
トレント・アレクサンダー=アーノルド(リバプール)
カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)
ベン・ホワイト(アーセナル)
ハリー・マグワイア(マンチェスター・ユナイテッド)
ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ)
エリック・ダイアー(トッテナム)
コナー・コーディ(エバートン)
ルーク・ショー(マンチェスター・ユナイテッド)
MF
デクラン・ライス(ウェストハム)
ジュード・ベリンガム(ドルトムント/ドイツ)
カルヴァン・フィリップス(マンチェスター・シティ)
ジョーダン・ヘンダーソン(リバプール)
コナー・ギャラガー(チェルシー)
メイソン・マウント(チェルシー)
FW
ハリー・ケイン(トッテナム)
カラム・ウィルソン(ニューカッスル)
マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)
ラヒーム・スターリング(チェルシー)
ブカヨ・サカ(アーセナル)
フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)
ジャック・グリーリッシュ(マンチェスター・シティ)
ジェームズ・マディソン(レスター・シティ)
◆グループステージ日程
第1節
▽11/21
《22:00》
vsイラン
第2節
▽11/25
《28:00》
vsアメリカ
第3節
▽11/29
《28:00》
Vsウェールズ【写真】トレーニングウェアと揶揄されているイングランド代表の新ホームユニフォーム