ことし11月20日に開幕する「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。ABEMAで全64試合が無料生中継されることを記念した番組『FIFA ワールドカップ歴代ベストゴールSP』(ABEMAで配信中)で、元日本代表MF中田浩二氏が、記憶に残る歴代ワールドカップスーパーゴールベスト3を挙げた。

【映像】ピタッと止めてDFをかわして落ち着いてシュート

2002年・日韓大会、06年・ドイツ大会の2大会に出場し、ベスト16入りした日韓大会では、トルシエジャパンが掲げたフラットスリー(3-4-1-2システム)の要として4試合すべてに出場した経験がある中田氏が選ぶ第3位は、1990年イタリア大会ユーゴスラビア代表ストイコビッチ(愛称=ピクシー)のゴールだ。

ベスト16でのユーゴスラビア対スペイン戦、0-0で迎えた後半32分、ピクシーのワールドカップ初ゴールは鮮烈だった。ゴール前、味方のヘディングで上がったボールをピタリ足元で止めゴールネットを揺らした。

中田氏は「上にあがったボールに対してDFが見えていると思うのですが、そこをピタッと止めてDFをかわして落ち着いてシュートを流し込む。本来であればダイレクトで打ちたいところでトラップ、しかもピタッとやる技術の高さはピクシーらしい」と子どもながらにテレビにかじりついて見ていた思い出を語った。

のちにJリーグの舞台で対戦できたこともうれしかったと話す中田氏。大の親日家で、名古屋グランパスエイトで選手人生を終え、監督としての経験もあるピクシーの今大会にも注目する。

「ワールドカップで(母国セルビア代表の)監督をするっていうのは、選手でも経験して監督でも経験するのは本当にすごい」と話す中田氏は、ピクシーが母国代表チームでどんな采配をするのかに期待している。