ことし11月20日に開幕する「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。ABEMAで全64試合が無料生中継されることを記念した番組『FIFA ワールドカップ歴代ベストゴールSP』(ABEMAで配信中)で、元日本代表DFで解説者の松木安太郎氏が、記憶に残る歴代ワールドカップスーパーゴールベスト3を挙げた。

【映像】ディフェンダー陣が大混乱

ワールドカップの試合も数多く解説してきた松木氏が今でも印象に残っているスーパーゴール第1位は、2018年ロシア大会ウルグアイ代表ルイス・スアレス→エディンソン・カバーニの強力ツートップ弾だ。

決勝トーナメント1回戦ポルトガル対ウルグアイの強豪国対決。前半7分、右サイドのカバーニがボールを受けると左サイドのスアレスにピッチの端から端へのサイドチェンジがつながる。そのスアレスからゴールポスト右に走り込んだカバーニに再びロングボールが。一瞬のうちに右へ左へと振られ混乱するDF陣をよそに、ボールはカバーニのヘッドでゴールに吸い込まれた。

「右サイドのカバーニ選手から中央に何人も(相手)選手がいるのですけれども、飛び越して逆サイドのスアレス選手にボールを渡し、スアレス選手がちょっとボールを持ったところから逆サイドのカバーニ選手へ。しかもカバーニ選手はセカンドポストと言いますか、遠い方のポストの方にトップスピードで入っていくのですね。そこにボールがつながる。中で守っている選手たちが『ああ、俺には関係ねえなあ』っていうボールばっかり空中戦で動く」。数多くのプレーを見てきた松木氏にとっても、驚いたゴールだったようだ。

世界トップクラスのストライカーとなったスアレス、カバーニのおかげで、ワールドカップ14、18年大会ではグループステージを突破し古豪の印象を復活させたともいえるウルグアイ。今大会も南米予選を苦しみながら突破を決めた。エースのスアレス、カバーニはともに35歳。「ピークは過ぎた」とも言われるツートップだが、最後のW杯となるかもしれないカタール大会なだけに、熟練のファンタジスタ弾が見られるかもしれない。