ハダースフィールド・タウン所属の日本代表DF中山雄太(25)は、今月4日のイングランド2部リーグ戦で突如メンバー外に。FIFAワールドカップ・カタール大会の代表メンバー入りが微妙とみられる中、ハダースフィールド・タウン監督が同選手の現状について語った。8日、英メディア『ハルライブ』が伝えている。
中山雄太は今年7月にハダースフィールド・タウンへ加入すると、8月中旬以降はセンターバックや左サイドバックなどでコンスタントに先発出場していた。また先月下旬にはキリンチャレンジカップ2試合の日本代表に選出。23日のアメリカ戦で1アシストをマークし、カタールW杯代表メンバー入りへアピールしていた。
しかし同選手は代表ウィーク明け初戦のイングランド2部第12節・レディング戦で前半45分間のみプレーすると、今月4日の第13節・ルートン・タウン戦でベンチ外に。先月中旬にマーク・フォザーリンガム監督が就任したことによる序列低下の可能性が疑われている。
そんな中、フォザーリンガム新監督は9日の第14節・ハル・シティ戦を前に「中山雄太は本当によくトレーニングに励んでいるし、素晴らしいメンタリティを見せている。守備陣でのオプションが多いので、彼がもっとハードワークしなければならないと私は考えている」と中山雄太に言及。
「彼は日本代表の活動で1週間チームから離れていたので、(今月1日の)レディング戦前に1度だけ全体練習に参加した。監督というのは、つねに自分の考えを植え付けようとし、選手もそれに慣れようとするものだ」
「ただ中山雄太の場合はユーティリティ性に富んでいるから、その点でとてもラッキーだ。左サイドバックでもプレーできるし、3バックの一角でもプレーできる」と一定の評価を与える一方で、さらなるハードワークを求めている。
また下部組織在籍の複数選手が今週のトレーニングで良い動きを見せたことについて「全員が自分のポジションを守るために戦っているのを見るのは、私にとってうれしいことだ。選手たちは、日々のトレーニングでメンバー入りへの強い思いを示そうと戦っている」と満足感をあらわにしている。
日本サッカー協会は11月1日にカタールW杯の日本代表メンバー26名を公式発表する。監督交代による出場機会減少の可能性があるだけに、中山雄太の起用法やパフォーマンスに注目が集まる。