チャンピオンズリーグ(CL)・グループD第4節が12日に行われ、スポルティング(ポルトガル)とマルセイユ(フランス)が対戦した。

 スポルティングは9月7日に行われた開幕戦、“日本人対決”となったフランクフルト(ドイツ)戦を3-0で勝利すると、続く14日開催の第2節トッテナム(イングランド)戦も2-0で勝利。1週間前に行われたマルセイユとの一戦では1-4と今季初黒星を喫したが、依然としてグループ首位の座をキープしている。一方、マルセイユは連敗スタートで迎えた第3節で初勝利を飾り、決勝トーナメント行きに臨みを繋いだ。混戦模様となっているグループDで、突破に近づくためには両者勝利が求められる。

 スポルティングは直近のプリメイラ・リーガ第9節サンタ・クララ戦(◯2-1)からスターティングメンバーを3名変更。同試合でリーグ2試合連続のゴールを決めた守田英正は、CLでも先発に名を連ねた。守護神のアントニオ・アダンは出場停止のため、この試合ではフランコ・イスラエルがゴールマウスを守る。一方、マルセイユは8日に行われたリーグ・アン第10節アジャクシオ戦(●1-2)から6名を変更してこの試合に臨んでいる。

 試合が大きく動いたのは19分、背後からのスルーパスに抜け出したアミーヌ・アリへのコンタクトが遅れたリカルド・エスガイオが、この日2枚目のイエローカードでまさかの退場処分に。1週間前の対戦でも23分に退場者を出していたスポルティングは、再び長時間10人での戦いを強いられることになった。このファウルで得たPKをマッテオ・ゲンドゥージが落ち着いて決め、マルセイユが先手を取っている。

 退場者を出したスポルティングは22分、守田に代えてアブドゥル・ファタウ・イサハクをピッチに送り出す。交代ボードに表示される背番号「5」を見て、守田は悔しそうな表情を浮かべてピッチを後にした。

 数的優位となったマルセイユは30分、背後からのスルーパスに抜け出したアリが右ニアゾーンに侵入。マイナスへの折り返しをアレクシス・サンチェスが押し込み、リードを広げた。前半はこのままマルセイユの2点リードで終了する。

 後半に入るとスコアは動かず、このまま時間が経過。マルセイユの2点リードで試合は終了した。スポルティングにとっては連勝スタートからの痛すぎる2連敗で、グループ3位に転落。一方、マルセイユは開幕2戦を落としていたものの、この連勝でグループ2位に浮上した。

 次節は26日に行われ、スポルティングは敵地でトッテナムと対戦する。一方、マルセイユはアウェイでの連戦となり。フランクフルトとの一戦に臨む予定だ。

【スコア】
スポルティング 0-2 マルセイユ

【得点者】
0-1 20分 マッテオ・ゲンドゥージ(PK/マルセイユ)
0-2 30分 アレクシス・サンチェス(マルセイユ)