セルティック所属の日本代表FW古橋亨梧(27)は今月11日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節・RBライプツィヒ戦で先発出場したが無得点で途中交代。決定機を外した直後、フランステレビ局『Canal+』の試合中継に出演していた解説者による同選手への差別的態度が物議を醸しているようだ。
古橋享梧はRBライプツィヒ戦で日本代表MF旗手怜央(24)やFW前田大然(24)らとともに先発出場。セルティックが前半からチャンスを作る中、前半28分にMFセアド・ハクサバノビッチ(23)のクロスに頭であわせたが、ヘディングシュートは枠を捉えることができなかった。その後は複数回チャンスが訪れる中でシュートをほとんど放てず、65分で途中交代となっている。
『Canal+』制作の試合中継では、古橋享梧がチャンスを逃したシーンがクローズアップ。ゲスト出演していた元チェルシー所属選手のディディエ・ドログバ氏(44)に対して、解説者が「古橋享梧がチャンスを逃した理由は?」と質問すると、ドログバ氏は「目を開け続けるように」とコメント。すると解説者から古橋享梧のプレーを見下すような笑いが起きたという。
この解説者の態度には、ベルギーラジオ局『RTBF』のサッカー番組に出演しているジャーナリストが反応。ドログバ氏と解説者のやり取りの動画をツイッターにアップした上で「後ろにいる解説者のバカな笑い声」と批判的なコメントを残している。
なお古橋享梧を巡ってはセルティック加入当初の昨年8月、セルティックのライバルクラブであるレンジャーズサポーターが同選手に対する人種差別のチャントを歌っていたほか、アジア人を差別するジェスチャーを披露。その時の動画がツイッター上で拡散されると、事態を重く見た両クラブは人種差別反対の声明を発表。レンジャーズは当該サポーター4名に対して無期限の入場禁止処分を科している。