攻守において影響力の大きいR・ジェイムズ

12日に行われたチャンピオンズリーグのミラン戦で0-2の勝利を収めたものの、DFリース・ジェイムズが膝を痛めて途中交代するというネガティブなニュースもあったチェルシー。検査を行った結果、カタールW杯の出場が危ぶまれるほどの重症だったことが判明したようだ。
 
ミラン戦で右ウイングバックとして先発出場を果たしたR・ジェイムズは、後半途中に相手選手と接触し膝を負傷。数分はプレイを続けたものの、62分にDFセサル・アスピリクエタと代わってピッチを退いていた。
 
英『Daily Mail』によれば、検査の結果、R・ジェイムズが膝の靭帯を損傷していることが判明したようで、6~8週間の離脱が見込まれているという。金曜日に記者会見に臨んだグレアム・ポッター監督は「週末に専門医の診察を受ける予定だ。そこで情報を得るまでは残念ながらあまりコメントすることができない」と話していたようだ。
 
これを踏まえ、同メディアはイングランド代表への影響についても言及。彼らのカタールW杯初戦は11月21日のイラン戦となっているが、R・ジェイムズがこれに間に合う可能性はほとんどないように思えると伝えている。
 
彼とポジションを争うイングランド代表の選手で言えば、マンチェスター・シティのDFカイル・ウォーカーも手術を行った影響でW杯に間に合うかどうか怪しく、リヴァプールのDFトレント・アレクサンダー・アーノルドも2週間程度の負傷離脱中で万全とは言えない状況。
 
選手登録メンバー数が26名に拡大されたこともあり、大会期間中の復帰を見越してR・ジェイムズが選ばれる可能性も十分にあるが、ガレス・サウスゲイト監督が右サイドの人選に悩むことは間違いない。
 
そして何より、R・ジェイムズの離脱はチェルシーにとってダメージが大きい。彼が復帰するまでは33歳のアスピリクエタにかなりの負担がかかると予想されるが、MFルベン・ロフタス・チークの右サイド起用なども考えられる。今季好調だった彼の穴をどう埋めるのか、ポッター監督の腕の見せ所となるだろう。